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2009.12.14

サンジャックの塔

091216
なんだか、よくわからぬ塔が、街のど真ん中に立ってるなぁ。古いんじゃない?程度のご挨拶で遠目に見られておしまいになることの多い遺構である。

このサンジャックの塔というのは、教会の遺構である。
ここにサン・ジャック・ド・ラ・ブーシュリ教会という教会があったわけで、多くの巡礼者がここから、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼へ旅立っていったわけである。
この塔の後の通り、シャトレ広場と反対側を歩いてゆくと、ノートルダム寺院へ出る。
ここで帆立貝の印のバッグを持つヤコブの像にご挨拶をし、プチ・ポンをわたって、サンジャック通りに入る。
まっすぐ行けば、南下することになり、それが、巡礼路であったのだろう。

ちなみに、この教会の名前サンジャック聖ヤコブのことであり、スペイン語でサンティアゴである。
コンポステーラの道はバスクで合流するのだが、いくつかある道の内の一つがここパリのこの教会からスタートするのである。

そういった意味において、この塔はパリの教会カテゴリの中ではきわめて重要な位置にあるとも言える。

パリの起点はノートルダム寺院であるが、フランス革命までは、ここも旅の起点であったのだ。
旅行者にとって、フランスの旅人の”へそ”であるここへ詣でておく価値のある物件であることには違いない。

フランス革命というのが、自由を民衆が勝ち取ったという側面と共に、古くからの権威に由来する、歴史的建造物や教会類が取り壊されたり略奪されたり、あらされたことも、フランスを旅する上で知っておいて良いはずだ。
古いものが残っているというのが、どうやって、革命をかいくぐったのか?そこがパリからどの程度離れているのか?どういう勢力の土地だったのか?そんなことが、現在旅する我々の目の前に、形となって顕されていることは、実はしばしばなのである。
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