FC2ブログ
2008.11.25

接続法の概念

ステック
接続法・・・SUBJONCTIF(シュブジョンクティフ)
この話だといっても、今回はフランス語の話・・・と言うより余談である。

ミシュランのガイドが発売された。
この有名なガイドの本を待ち望んだ人もいるだろう。

ただし、ミシュランの星に味がするわけではないので要注意なのである。
星はあくまで星である。
星=絶対的価値ではない。
星=権威であったりはする。

フランス語にシュブジョンクティフ=接続法という動詞の時制がある。
まあ、細かいことはともかくとして、この接続法と言うやつの概念がいかにもフランスらしい。

たとえば、

このパンは私が知る限り最も旨いパンである。

という文章がある。
この時の、最も旨いパンであるという時の動詞はetreでもokだが、このetreという現在形の時制は通常シュブジョンクティフになるのである。

もちろん、etreを現在形で言っても間違いにはならない。
ただし、その場合、全てのパン屋さんのパンを知っていることが前提となる。
全てのパン屋を知っているわけではないのであれば、最も旨いかどうかなど答えられまい!というのが接続法シュブジョンクティフの存在価値なのである。
あくまで、私の知る限りと言う条件つきの最も旨いパンであって、絶対的価値における最も旨いパンではない。
こんな場合に、シュブジョンクティフという動詞の時制、活用が使われるわけだ。
このこだわりもフランスらしいともいえよう。

こんな説明を、フランス語の学校でなんど先生に言われたことか!

すなわち、最も何々であると言う文章を作る場合、
全てを知っていて、最も何々と答えるなら現在形。
全ては知らぬが、最も何々と条件付で答えるのなら、接続法シュブジョンクティフになるのである。


要するに、ミシュランガイドの星は、接続法的星印であって、現在形を使うことのできないものであるのだ。

リスティング、ランキングの大好きなフランスである。
星印というのは、指標のない人達にとって、大変わかりやすいシステムだ。
権威のあるものである。しかし、この選定はあくまで接続法的な存在なのであるから、目くじら立てたり、必要以上に鼻息荒くなることもないのだ。

有名な店、有名な観光地、それだけを全ての価値とみなせば、片目ですら物を見ていないに等しい。

最も有名な店、最も上手な職人、最もすばらしい料理、最も美味しいパン、これらは、通常全てシュブジョンクティフという活用を使うのがフランス語なのである。ここがフランス語らしいところだ。


写真は、昼の定番、ステック・フリットならぬ、ステック・パットである。
マカロニがこれでもかとお皿に盛られている。
ブルターニュ地方・カンタンの街で・・・。
ミシュランの星どころか、調査員も来ていまい(笑)
スポンサーサイト




この記事へのトラックバックURL
http://rvabeille.blog80.fc2.com/tb.php/377-14aef0d5
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する