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2013.08.15

マントンの坂を下り

マントンの丘の上の墓地をでると、ゆっくりと下ってくる。
近所のひとだろうか?前の方をゆっくりと下ってゆく夫婦らしき人影が。
周りの雰囲気は、夕暮れ、各家々で夕食の時間が始まっている・・・そんな空気が街を覆っている。
マントン
なんとも言えない、懐かしい家庭の空気感である。
旅にでると、非日常の連続であるから、こうした、生活のなかの安心感からは程遠い時間が過ぎる。
それが、懐かしい、恋しい切ない気持ちにさせるのであろう。
マントン
サンミシェル教会の前へ戻ってきた。
さっき、登っていった路地の階段を、おねえちゃんと弟だろうか?子供達が駆け上がってゆく。
家まで競争だ。

教会前の広場を抜け、つづら折り階段を下りて、海辺へ出る。
振り返ると、味気ないコンクリートの壁の向こうに、階段の可愛い黄色とライトアップが始まったピンク掛かった教会が見えていた。
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