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2010.08.31

横着こそ、発明の・・・

100831
家の中に掃除機があるのだから、外にあったっていい。楽だ。

過去に見た記憶のある中では、こいつの小型版があって、背中にマシンを背負うものがあった。
しかし、そいつは、風を送り出して、葉っぱを吹き飛ばしつつ、別のところに集めて行くものであった。

どっちにせよ、仕事は楽だから、はかどるだろう。
グリーンのユニフォームだから、公務員の掃除のおっちゃんなのだろう。

どうでもいい無意味なデザインが現われる国でもあるが、横着にもとれるこうした発想は、この国らしい。
もっとも、これがフランスの発明品かどうか?しらぬのだが・・・。
ルイヴィトンが、いろんな目的の”かばん”を発明したのと、基本は一緒だ、きっと。

クライアントの馬鹿げた、頭が少々足りないのではないか?とおもわれる要求が途方もなければ、途方もないほど、それを実現してしまった時の衝撃と利益は大きい、なんて、考えてみる。
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Posted at 11:52 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.30

NO.86 動詞の不規則活用voir

voir 見る 会う

je vois
tu vois
il voit
nous voyons
vous voyez
ils voient


voiが語幹だが、nousvousだけは、iがギリシャのiになる。イグレックである。
sstシリーズとer動詞のテルミネゾンであるから、あまり覚えにくくない。
ヴォワイヨン、ヴォワイエというところの発音さえ、耳に残れば、覚えるのにはさほど苦労しない。


voirregarder

英語にもseelookwatchがあるように、フランス語も見るが二つある。

voir(漠然と見る)
regarder(注視する)



不思議なことに
映画を見る・・・voir
テレビを見る・・・regarder



voirの意味に”会う”があるのは、seeが会うという意味があるのと似ている。
たしかに、会ったら見ている。
会ったときregerderしたら、そいつはセクハラかも知れぬ。



映画に行く。

日本ではそんな文章は成り立つが、
Je vais au film.
という文章はおかしい。
映画は建物でない。映画館が建物である。

だからといって
Je vois le cinéma.
はおかしくない。
もちろん、映画館へ行って映画を見ましたという意味にはならぬ。映画館を見たのである(笑)


映画を見るという日本語をそのまま訳してはならない。
結構多くの日本人が、混同しやすい。
とはいえ、学校ですぐ指摘されるから、たいした問題にはならない。

2010.08.27

パリのメトロの広告

100827
膨大な数の広告が一つにまとまった全体で一つの紙である。
気持ちと体、時間にゆとりがなければ、効果を発揮しなさそうな広告。
でも、意味があるから、この形がずっと続いているのだろう。

毎日が、列車の中で、無言の戦争状態の押し合いへし合いの日本のサラリーマンに、この非効率的な広告をみる余裕は生まれづらい。
この戦争は、膨大なカロリーを消費する。
ある意味、都会のサラリーマンは、毎日出勤前に運動しているようなものかも知れぬ。
それはそれで心はいざ知らず、体の方だけは、健康的かも知れぬ。

仕事が終わるとすぐ帰るという悪口(笑)と、有給休暇をまったく使っていないという自慢(笑)が大手を振ってまかり通る国では、なかなか、違ったものの見方は生まれにくい。

欧米、欧米ではという欧米日比較論者も、根性と礼儀こそ日本という、幕藩体制ならぬ、体育会系横一線御仲間主義も、目的地を失った日本丸では、無用の長物になりつつあるように思うのだが、さてどうか?

間抜け、おバカ、ザル、鈍い、無理、非常識、妄想・・・今本当に価値のあるものは、そうしたところになければならない。
Posted at 11:23 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.26

課外授業

100826
日本でもよく子供達が先生に連れられて、見かけるが、フランスほど多いことはない気がする。
もっとも、比較したことはないから、個人感覚の話である。

地方都市にある美術館でも、日本でも大変名の売れた画家の絵や彫刻がたんまりあるので、美術館の床にすわる子供達の模写風景は結構見かけるのである。
日本では許されぬことなのかも知れぬ。

もう一つは、付き添っている大人(先生?)の数が、フランスの方が多いように思うのだが、どうなのだろう。
生活空間である観光都市パリには、こうした、プチネタ比較論がたくさん転がっている。
Posted at 11:11 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.25

パリの八百屋

100825
ホワイトアスパラである。
こうした、値段は、キロ単位である。5ユーロ95サンチームが1キロということだ。
量り売りということになる。

日本で見かけにくい野菜他、チーズ、ワイン、パン、マスタード、マヨネーズ、ワインビネガー・・・。
さして料理しなくとも、ちょっとしたパーティ気分を味わえるというものだ。
Posted at 11:36 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.24

パリのイケメン

100824
とある知り合いの女性が、この辺りを散策中に、
イケメン同士がくっつくから、女性にいい男が回ってこない!
と嘆いていらっしゃった。
なんとも、イケメンではない自分にとっては、厳しいお言葉である(笑)

マレ界隈はイケメンがおおいが、新宿2丁目の雰囲気も漂うゾーンである。

旗の意味を知っていれば、その系のお店であることは分かる。


婚活が叫ばれる現在、パッと見、確かに切実な問題と捉えちゃうのかも知れぬ。
世の中、女性が社会進出し、自立し、強くなっていく中で、けして、草食男子が以前に比べてはびこっているとは思わぬのだが、残念ながら、器量人の男の人の割合は、優秀さを発揮してゆく女性動向と変わらず、なんも変わっちゃいないだろう。

Posted at 11:24 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.23

日本人が好きなフランス語

夏休み疲れの本日もカルーイ話を。


日本人が好きなフランス語といえば、
un peu
peut-être
である。


良くフランス人から、笑いながら、こんな話をされる。
一種の揶揄であるが、別段深刻な話ではない。

フランス語はなせる?
少し。
あなたはどうなの?
こうだと思う、多分。

日本人にとって、謙譲は得意で、尊敬は不得意であるってな感じがしてならない。
リスペクトしすぎなんて言葉も良く聞くが、謙譲も、場合によっては卑屈にとられかねないだろう。

こうした文化や意識の違いは、留学中のフランス語のクラスでも如実に出てしまうのだが、恐れることはない。
郷に入れば郷に従えとも言うが、なにも、日本人でなくなってしまう必要はない。
謙譲していたらいいのだ。

日本人というより、自分流でいいのである。
指摘されたら、日本人は皆こうだよ!多分”とやってしまえばいいのである(笑)
おそらく、こうしたオヤジギャグ的なものは笑いがとれる。


わしもそうであったが、留学先で、クラスの中で取り残されそうになったら、また、そう感じたら、
開き直りこそ語学上達の道
なのである。
プテートル・アンプー人になってしまおう。
単語数の欠如を出来ない理由に挙げる人もいるが、大丈夫。
この問題は死ぬまでついてまわるから、諦めるしかないのである。
1日一つ”名詞以外”の新しい単語を覚えていったら、おそらくとてつもなく単語に詳しくなるに違いない。
2010.08.20

フロマージュを食べてみる

100820
スーパーには必ずチーズコーナーがある。
もちろん、どっかのフロマージュリーさながらのコーナーがあるところもあれば、日本のスーパー並のところもある。
カマンベール一つでも、写真のように、いろんなパッケージのものが手に入る。

正直チーズはダメ!という人も、納豆はダメと言う人と同じで、食べるようになってゆくと、だんだん中毒になっていくのである。中毒になった人は、もう、その土地その土地のチーズがあると聞けば、それだけでよだれ物なのだ。

フランスへ出かける前、ちょいと、通勤時間帯に本で、机で飯食いながらネットで、チーズのことを頭の片隅に入れてから、現地のスーパーを覗いてみるといい。



さて、別の話だ。
このチーズのケース同様、パッケージものには面白いもの、可愛らしいものも多い。
チーズ以外でも、オイルサーディンの缶、ビール瓶なども、日本でイメージするよりずっと楽しいデザインがある。集めていると、10パーセント増量なんてマークが入っている!なんてだけでも価値に思えてくるから不思議だ。
身近をフランス雑貨で飾りたい人は、別に観光地の有名ファブリックでなくとも、蚤の市や骨董市でなくとも、雑貨屋さんでなくとも、こうしたスーパーで手に入る。
実際、雑貨屋や、スーパーに昔は置いてあったものが、今やブロカントに並んでいるなんてものは案外あるものなのだ。可愛らしいビール瓶は、持ち帰れば、フランスらしいカラフになるし、その他パッケージも小物入れになったりするのである。コースターだけがお土産ではない。
2010.08.19

おみやげ

100819
日本人というのは、お土産を期待する。
残念というのか、旅行の最終日なんぞは、お土産を買うために費やされる人もいるだろう。
そうはいっても、いまどき、フランスの主な食品は日本に入ってきちゃっているから、どんな商品があるかチェックしておかねば、これ、日本で売ってるよ!こということになる。

空港でフランス土産にチョコを買ったはいいが、これベルギーでしょ!の一言で粉砕される親父もいる。
しかも、免税店は安いとおもったらそうでもない。元値の高いいいものが売っているのだ。

観光地ゾーンには、おみやげ屋なんぞも並んでいるが、PARISなんて書いてあるからお土産に買ったら、後ろにMADE INCHINAなんて書いてあることも良くある。

チョコレートをたんまり買っていったら、あまりの重さに空港で・・・・なんて人もいたかも知れぬ。
結構かさばるのだ。


そんなとき、スーパーブランドの商品を買っていくことにしている。
そっちなら、まず日本においていないし、安い。
本当に物を探して買って行きたい人への雑貨や蚤の市、ショップでの時間をたくさんとるために、義理土産はスーパーを利用して、安く効率よく終わらせて旅を満喫しよう。
Posted at 11:50 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.18

モンマルトル散策も千差万別

100818
モンマルトルの丘へ登る際、ルートはたくさんある。
サクレクールの丘の真下から登ってしまっていないだろうか?
それはもったいない!
というのは、散策好きの人に対しての話である。

鄙びた通りが好きという人もいれば、そこに何かあるの?という人もいる。
人それぞれだ。

散策好きの中にもおそらく多くの種類が存在する。
そこを歩いている自分に悦になれる人もいれば、通りそのもの好きもいるだろう。
散歩しながら、小さなものを変わったものを発見するのが楽しみな人もいるし、そういった人になると、通りの大小は関係ない。
楽しみ方は千差万別である。
だから、案外、オンリーワンであることが多く、こいつを他人に分かってもらおうというのはそもそも難しい。
最小公倍数の近い人同士が、何かを共有できるのである。
けして、イコールにはならぬものだ。
Posted at 11:26 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.17

ドゥーザンバーガー

パリ13区中華街のマクドナルド
100817-2

パリ市内の別のマクドナルド
100817-1

フランス語はもちろん、英語もアイ・アム・ア・ペン状態だった頃に欧州も豪州へ出かけたのだが、どの国でもビッグマックなら頼めたものだ。コークのビッグサイズとビッグマックを幾つ食べたろう。
不思議なもので、ビッグマックの値段で、欧州何カ国の旅で、物価を実感できたものである。

慣れてくると、ご当地だけのバーガーを食べてみたくなる。
フランスでも、週交代でメニューが変わったりすることもある。
もちろん、クイックに入ってみたり、バーガーキングへ行ってみたり・・・・・。


日本でも、良く考えてみると、そう安いわけでもなく、ヘルシーなわけでもないバーガー類を食べることはだいぶ減ってしまったが、どの街でも頼めるから、一種保険みたいなものだったかも知れぬ。

確認したわけではないが、普通のマックも麦当労もパリ市内の店であるから、メニューは同じであったと思う。



そうそう、シンガポールでは、高校生の頃訪れたセントサ島へのロープウェイ乗り場は、ウオツリセンターと発音した方が通じるよ!なんていわれたものだし、どうも、今でも、その話は良くあるらしい。


このブログでも、既に載せたかも知れぬが、ハンバーガー二つフランスで頼むは、ちょっとした”コツ”がいる。
Deux Humbergers,svp.
ドゥー・ハンバーガー・シルヴープレ
ではない。
ドゥーンバーガー・シルヴープレ
である。
この国では”H”は発音せず最後の子音は発音せず、しかし、発音しないはずの子音と発音しないHの後ろの母音は”リエゾン”するのだ。
理屈は、まあ、フランス語をやっていない人にはどうでもいいが、これが通じない理由であったとは、なかなかお店のカウンターで分からなかった。カウンターに並んでいる別のお客さんが、理解してくれて頼んでくれたのだ。



そうそう、イベリア航空で”お水ください”って何度スペイン語で言っても通じなかったが、不思議なことに、隣に座ったスペイン人のおっちゃんは理解してくれ、水を頼んでくれた。

イタリア人とサッカーの話をしていたが、ユベントスのカタカナ発音が通じず、10分後に宝物でも見つけたように、おおっ、ユーベントスか!ッといってくれた。
想像すりゃわかるだろぉって訳にはなかなか行かぬものらしい。


さて、そんな理由であるから、ハンバーガー3つも
トロワ・ハンバーガーではない。
トロワ・ンバーガーになる。Trois Humbergers,SVP.
悪しからず。


良くわからぬ人は、Hで始まるものと、母音で始まるものは注文せぬ方が、良いかも知れぬ(笑)
もし、あなたがフランス語をやっていて、この話が分かるのなら、たとえ1ヶ月しか勉強していなくとも、充分旅でフランス語が使えるようになっているのである。
ただし、わしもそうなのだが、1つは頼めない。男性アンと女性形ユヌのどっちを使うか分からぬからだ(笑)

ちなみに、わしは、このハンバーガーのリエゾンをマルセイユのマックのカウンターで知ったとき、”ああ、これもリエゾンするんだ!”と思わず声を上げて感動してしまったことを覚えている。
Posted at 11:05 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.16

NO.85 動詞の不規則活用dire

夏のお盆。夏休み。
旅行中の人も居るだろうし、ここは軽いネタで。

dire言う
parler話す。

dire・・・say
parler・・・talk、speak


ということになろう。

もちろん、言うというのは、会話にはなっていない。
あいつ、そう言ってたよ!みたいな時に使う。
単独で使うなら、過去形が多いかも知れぬ単語だ。その点、日本語とか英語とかも同じだろう。

dire

je dis
tu dis
il dit
nous disons
vouz dites
ils disent


SSTシリーズである。複数形の後半はer動詞と同じであるから、良くあるパターンである。
いやいや、複数形のvousだけは要注意だ。
同じ流れなら
disez
となりそうでならぬ。

不規則活用の多くが、このプチ変形があるがために、面倒であるのだが、プチ変形オタクになって覚えてしまえば、いい。
過去形しか使わぬなんて言っていたが・・・
言ってください!
Dites-moi!私に言ってください!
命令形!はまたやるとして、M男くんにはとても必要な単語かも知れぬ(笑)


direといえば、こんなとき使うかも知れぬ。

c'est-à-dire・・・・・別な言い方で言うと、要するに
Qu'est-ce que ca veut dire ~?・・・・~ってどういう意味です?

こいつは相当使えるフレーズで、je ne comprend pas!オンリーだった、分からない単語の対応がワンランクアップするのであるのだが、横道にそれるから、今は、措いておこう。
一応、わしの頭には、セタディールケスクサヴディールというカタカナだけが頭に入っている。

On dit que・・・・・・ ・・・・といううわさらしい。・・・・・らしいよ!・・・・・みたいよ!なんて、先日の勉強したonとくっつけると幅が広がる。
onが主語だから、当然主語3認証単数ilelleと同じ活用になりますな。


parler

こいつは、er動詞

でも、せっかくだから、セットで覚えていくといいのかも知れぬ。


とあるフランス人が、俺たちゃ、カフェで会話などしないさ!言いたいことを言って終わり!といっていたが、彼らは、je parle・・・ではなく、je dis・・・なのかもしれぬ。
2010.08.13

ミルフィーユ

100812
ミルフィーユであると、1000人の娘になっちゃうって話はフランス語の話だが、ミルフィーユ改めミルフイユはフランスの場合、大抵、上の部分が白と茶のアミアミになっている。
こいつを日本で食うことがそんなに多いわけではないが、上部がこんな風になっていないものの方が多いような気がするのは気のせいか?

ちょっとしたサロン・ド・テで食べたら、お高くなるので、やっぱりケーキ屋さんかパン屋さんでスイーツを買うことになる。


気ー遣いの日本人にとって、こういった所で後ろに人の列が出来つつ、スイーツの名前も知らぬから、札を何とか読みつつ、または、指で指したりしながら、買い物するのは、結構気が折れる。
が、気にしなくて良いのだ。遅い!トロい!とイライラされるかもしれないのは、日本のお店でのことだ。
こちらは、行列で余程でなければイライラしない。
”窓口”では時間がかかるのが当たり前なのだ。
せっかく来たのだ。ゆっくり、自分の食べたいものを食べたいだけ、頼もう!

星つきのレストランだけが、美食ではないのだ。
美味いパン、美味いチーズ、美味いワイン、美味いスイーツ、ちょっとしたお惣菜。これら皆、市井で手に入る。
2010.08.12

レ・ドゥー・マゴ

100811
サンジェルマンでプレ教会の目の前。繁華街、歴史的建造物前、角地、通りの北側・・・立地もそうだが、有名店になる素地を備えた位置にある有名店である。
そして、歴史的有名人が通ったという、プレミアがつけば、もう、ここは一種の観光地である。
あえて紹介するまでもなく、ガイドブックにもアマタのブログ他にも載っている店だ。

常に激混みの雰囲気もあるが、そうでもない。
平日午前中などは、意外と空いている。

そんな時間帯に訪れると、”カフェ”にいる雰囲気を味わえるかも知れぬ。
観光地の混みすぎたカフェはやっぱり落ち着かないものだ。

100811-2

2010.08.11

モンマルトル散策

100810
石積み、レンガ、扉、坂、貼り紙、落書きアート・・・。鳩(笑)
たしかにパリらしい。続きを読む
Posted at 11:43 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.10

パリの裏側

100809
パリという街は城壁に囲まれていた。
最初は、おそらくシテ島が囲まれていたろう。
その後は、フィリップ・オーギュストの城壁。、徴税の城壁と拡大して行き、現在の広さまで広がっていった。

現在でも、たとえば、戦後作り直された、サンマロ、北のモン・サン・ミシェルと並び称される南仏のカルカッソンヌ、さらに南には、ヴィルフランシュ・ル・コンフランなんて街も城壁で囲まれた街として存在している。

城壁跡なら、もちろん、パリでも見られるし、郊外のモーやシャルトルでも遺構は存在する。
そりゃ、カルカッソンヌやヴィルフランシュあたりとは遺構は遺構であって比べ物にはならぬが。




さて、パリ。城壁はもはやない。
通り通りはそれぞれ建物が道ぎりぎりまで迫って、高さも統一され、雰囲気も統一されて建っている。
上から見たら、フランス式庭園差ながらかも知れぬ。
その通りに面した建物の内側の通りに面していない部分は、箱のようになっているわけではなく、中庭はあったり、または、路地迷路のようになっていたりする。
表側は整然としているが、内側はそうではない。
きれいに真四角なパティオがあって、子供達が遊んでいて、フランス人は皆静かなこのパティオ側を好むなんていうところは希少価値だ。
どちらかといえば、入り組んだ、路地のように、所狭しと建物がある。



デジコードを押して中に入って通路を抜けると、小さなスペースがあり、そこからまた複数の建物の入り口へデジコードを押して入っていくなんてことが多い。



だから、中庭方向のまどからは、写真のように、壁面だらけなんてことも、下手すると、向かいの建物の物干し竿が届きそうな位置に向かい合わせに窓があるなんてこともある。当然どちらかは北窓になっていて、好条件ではない物件となっていたりするのだ。



外はしっかりまっすぐ造られているが、内側はいびつに好き勝手に建物が建っている。
そんなわけで、パリのアパルトマンは日本のように、長方形型の同じような間取りが並んだ建物など少ない。
好条件から悪条件まで、おのおの個性があり、おのおの、いろんなパリの風景が窓に映り、そんな個性激しい部屋を飾ることもフランス人の楽しみとなってゆく。
Posted at 11:31 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.09

NO.84 エスコンプー

さて、先週pouvoirの活用をやった。
本日はそれを使った応用だ。

・・・ができますという動詞であるから、・・・ができますか?というのが疑問形になる。
疑問形は、肯定文の語尾を上げて質問調にする、est-ce queを肯定文の文頭につける、主語動詞を倒置するの3パターンあることはとうの昔に説明した。

ここで、問題にしたいのは、je peuxである。
これの倒置形は、Puis-je・・・となるのである。
これだけ特殊だからそんなのもあると覚えておけばいい。

pouvoir・・・できるという意味のほか、・・・してもいいという意味もあるが、主語がjeになれば、当然”してもいい”の意味合いが強くなるのわけだ。
だから、
Puis-je・・・?
は、してもいいですか?という意味になるわけである。

Puis-je fumer?
タバコ吸っていい?

となる。





疑問文にはest-ce queもつかえる。

Est-ce que je peux fumer?
タバコ吸っていい?

とも言える。もちろん同じ意味に決まっている。

しかし、こちとらは、常に一人とは限らず、質問もいろんなシチュエーションで微妙にニュアンスが変わる。

そんなときに、
Est-ce qu'on peut・・・
を使うのだ。

Est-ce que
主語on
活用は三人称単数

このonは一般的に人は・・・でも、私は・・・でも、私達は・・・でも使えるから、もう呪文のように使うのである。
そう
旅の呪文
”エスコンプー”

いつ?
Quand est-ce qu'on peut・・・
コンテスコンプー

どこで?
Ou est-ce qu'on peut・・・
ウエスコンプー

ここで
Ici,est-ce qu'on peut・・・
イスィ、エスコンプー

まあ、QuandOuなんかはまた後でやるとして・・・。


utiliser使う
acheter買う
entrer入る
aller行く
fumerタバコを吸う
なんでもござんなれ!である。
先日来説明しているように、動詞の原型さえ知っていれば良い。


どこで切符買えんの?
これで入れるの?
入っちゃっていいの?
このチケット使えんの


旅の疑問を口に出して聞くことができる。
こいつの美味しいところは、
Est-ce-que疑問文なので、答えはouiかnonで返ってくることなのだ。
こいつは都合がいい。


わしのように、本当は大して会話できぬ似非フランス語話者の場合、ほとんどフランス語なんぞ分からぬ人の前で、いかにもフランス語しゃべっちゃってる風に魅せる、鬼センテンスなのである。

ここで切符買えるのかなぁ?聞いてみるわ!
”エスコンプー・アシュテ・デ・ビエ・イスィ?”
”ウイ、・・・・・・・・・・・”

”おい、ここで切符買えるって!”
”すごい!フランス語で聞いたの?”ってなるわけだ(笑)


理屈はいい、覚えることはエスコンプーなのである。

ちなみに、ここでという場合、iciの位置は文頭でも文末でもどっちでもいい。
ここで切符買える?と切符ここで買える?の違いみたいなもんだ。
2010.08.06

ロートル・ブーランジュ続編

さて、他に食べたパン屋さんの物を紹介しておこう。
まずは、ディプロマットというケーキである。
このディプロマットというケーキの定義はいまいち分からぬのだが、結構聞く単語だ。
レーズンのケーキ。甘すぎず美味しい。どっしりしていてボリュームがある。
100806-01

下は、タルト・トロワ・フロマージュ。3種チーズタルトである。
何のチーズかはわからぬが、そんなにチーズがくどく感じない。塩とチーズの入った玉子焼きみたい。
大きいのは食べきれないか?と思いきや、一気にさらさらと食べてしまうのだ。
100806-02

2010.08.05

旅の写真

100805
とある時期のとあるパリの街かどの雑誌の広告。
いまや、皆、各国の代表ではありません。

そんな、写真をあえて、リアルタイムに撮っておくのも、後で見直すための写真たちにとって、懐かしく感じられるものかもしれません。
古い街でも、新しい街でも、広告ほど今を表すものはないのかもしれません。

今自分がいるところの”今”を切り取って感じることも、旅の醍醐味かもしれません。
今の積み重ねが歴史であることをある意味実感できるかもしれません。
また、日本という国のサイズを知ることにもなりますね。

彼らと、今の為政者と、米投資銀行の役員の給料を比較してみるのも一興かもしれませんなぁ。
Posted at 11:57 | パリ雑記 | COM(0) | TB(0) |
2010.08.04

依存型の旅

100804
このブログを読むような人は、ツアーでフランスを訪れるにしても、旅行会社に完全お任せという人は少ないだろう。
そういう人は、ネットで事前に調べようともしないであろうからだ。

日本の場合、”金を払ったのだから”という、およそ、責任マル投げ形式の発想の人も多い。
自分も、そういう部分がある。
その点、お店でも、公共の場所でも、基本人と人は同位置に立っているフランスでは、そういう発想でいると、不愉快に感じることすらあるだろう。
逆に、あまりに丁寧に、お客様扱いしてくれている場合、カモにされている可能性すらある(笑)

実際、旅というのは生ものだ。相手は、自然や人なのだ。
いくらお金を払っていても、依存していれば、制限はつきものであることを理解しておかなければならない。

フランスに詳しい人が同行者にいても、フランス在住の知人がいても、その依存は、程度が必要だ。
その依存愚痴は、フランス在住者の酒の肴になることすらある。(笑)

その依存は、うきうきした旅行だけに、怪我、迷子、スリといった小事件や、全く予期しないトラブルに巻き込まれやすい。
これから円高のお盆を迎える。
ツアーで出かける人も多かろう。
ちょっとしたことをネットで調べたり、本で調べたりしておくだけで、自意識は変わってくるものだ。
トラブルの少ない旅に出かけましょう。



実は依存型の旅行の最大のトラブルは、日本に帰国後起きる。
そう、写真を見ても、数ヵ月後には、それがどこであったか、何であったか?
もう思い出せないのである。教会の名前も、街の名前も、そんなレストランへ行ったのかも・・・・。
覚えているのは、旅先でムカツイテ、大喧嘩したことだけだったりする(笑)
いや、それも思い出ですね。
Posted at 11:31 | その他 | COM(2) | TB(0) |
2010.08.03

自分自身へ葉書を出す

100803
写真はストラスブールのプティットフランスであるが、旅に出かければ、必ず絵葉書を売っているのを見かける。
それは、どうだろう、日本の観光地以上かもしれぬ。
とにかく多い。
ということは、欧州の人たちは、とにかく書くのだろう。


葉書を出そうにも、家族も含めても、たいして出す相手がいない!
そんなことは全く気にする必要はない。
葉書、手紙、文章、挨拶・・・。


自分自身のデジカメ写真とは、ブログとは別の、ちょっとしたコメントと気分を載せて、送ってしまえば良い。
郵便局じゃ、記念切手くれ!って頼んで、それを貼っても良いし、そもそも、出す相手がどう考えるか?など面倒なことは考える必要はない。
何度も出しても良いから、行った街、行った街でそれぞれ出せる。




こいつとは別に、もう一つの有効利用法がある。
絵葉書というのは、その街やその地方を代表する、しかも、きれいな写真であるわけだ。
絵葉書の写真は、ガイドブックでも見つけることが出来る風景写真だけではない。
その土地、そのエリアのガイドにも乗っていないような写真や、郊外その他の小さな村の写真が載っていたりする。しかも、大抵、葉書には、写真の土地名か、タイトルがついてくれている。

これを、今回の旅の自分自身のオプショナルツアーにするか?次回来た時の為(たとえ死ぬまでにこなかったとしても)に買って手に入れておく。
そうしたチャンスが町中に転がっている。

そう考えたら、絵葉書を眺めるのも、全く別の気分で眺め選択できるというわけだ。宝探しなのだ。
おのずと、今自分がいるところはこうしたところです!という絵葉書以外が対象になる。


とかく、撮る写真も、選ぶ絵葉書も、自分はこんなに楽しいです!ほら、こんなところだよ!と他人に見せることに主眼が置かれることが多い。
旅の主人公は自分自身で、もっと、自己完結した旅になれば、どんな時間も、どんな行為も自分自身の肥やしになる。


送った絵葉書と、買った絵葉書をあわせれば、自分だけのガイドブックが出来る。
2010.08.02

NO.83 フランス語の不規則活用動詞pouvoir

英語のcanである。
だから、当然助動詞としての働きもある。
I can speak・・・
話すことができる。である。動詞はspeakで助動詞はcanである。

je peux
tu peux
il peut
nous pouvons
vous pouvez
ils  pouvent


まずはXXTシリーズである。
複数形の活用は、語尾oirをとって、まるでer動詞のごとくの活用でokであるから、覚えることとしては、単数の互換peuと語尾XXTだけといっても過言でない。

Je peux acheter. (買えます)
Je peux fumer. (タバコ吸えます)
Nous pouvons parler. (話せます)


後ろに動詞の原形を付けるだけで、利用価値大である。
先日やったvouloirと同じく、こいつの活用を覚えてしまえば、相当に会話範囲が広がる動詞である。

さてさて、これを使った旅の会話術は次回ということにしておこう。まずは、ここまできっちり暗記しておくことだ。