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2010.07.01

中世という名の

シスレー終焉の地、モレを訪れた時だ。
今にも降り出しそうな雨は、いつまでたっても降ることなく、そう大きくもない、街をぶらぶら散策していたのである。
最後の最後に、シスレーの描いた教会に入った。
真っ青なシスレーの青い空に黄土色の教会の絵葉書を昔からもっていたのだが、その教会である。
黄土色は夕日が当たっていたのかも知れぬ。
今日の空はグレーで、教会もグレーであった。

派手さの全くない教会を出ると、まさかの大雨。
もう、後は、そろそろオープンしたであろう観光局へ寄って、帰ろうかというときである。

すぐ近くのカフェに入った。
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お店は朝早くであるから、観光客がいる時間でもなく、閑散としていたのだが、雨宿りの地元の人で一気に混んでくる。
むろん、フランス人のことだ、静かに音楽を聴きながら、フランスのカフェの気分に酔いしれ、優雅にカフェをいただく・・・なんてことはない。そういうものは、お上品な、スノッブでナルシストの集まりそうなサロン・ド・テのことだ。

人の声、エスプレッソのカスを捨てる音、食器の重なる音、椅子を引く音、走り回る子供の足音と声、のっそり行き交う犬・・・。そうした生活音がフランスのカフェなのである。

日本には、お上品な音楽を聴きつつ、お静かにおコーヒーを頂くおしゃれなカフェなるものもあるが、あれは、”日本の”カフェだ。カフェよりも、喫茶店の方が、フランスのカフェに近いかも知れぬ。

欧州文化は合理でもある。
重ねても、少々手荒に扱っても、欠けることも無ければ、割れることもない分厚いコーヒーカップが主流だ。
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ここはILLYのマークが入っている。LAVAZZAも多い。どちらも、ふふふ、イタリアだ。
ZANETTIもある。
このカップの分厚さが、身近な庶民のものである証かもしれぬ。


さて、今日の天気は通り雨、一日中降り続く雨は意外と珍しい。
雨宿りすれば、いずれ雨はやむ。
その間、心地よい喧騒の中で、ガイド本を読んでおく。

ココのカフェの名はLE MEDIEVAL(ル・メディエヴァル)
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この名は観光地には意外と多い。カフェであれ、レストランであれ。
中世という意味だ。
観光地は歴史的場所であることが多い。世界遺産ならなおさらだ。

さて、雨が小降りになる。観光局へ向うとしよう!
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