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2010.07.30

カヌレの店

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日本でも紹介されているお店である。
パリにお店があるが、カヌレの本家本元ボルドーのお店である。
店名の前のマークをみれば、ここが、何のお店なのか一目瞭然というものだ。

カヌレの型もあるが、ここのお店は銅で焼いているのだそうだ。
他店のようにシリコンではないから、外側が抜群にカリカリになるらしい。
たとえて言うのなら、何日おいても硬くなることのない日本のパン屋のバゲットと、食べたそばから、口の中の上あごが切れるんじゃないかとい思うほどカリッとやけたフランスのパン屋のバゲットほど違う。
同じフランスのパン屋さん同士でもだ。
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カヌレといえば、モチモチっとした食感の食べ物だとだけ思っている人は、写真を見ても、いくら言葉を尽くしても想像つくまい。
ノーマルサイズもちびっ子サイズも買って食べてみることをお勧めする。3歳児でも分かるほどの違いだ。
シュケットを100グラムかって歩きながら食うのなら、ちびっ子カヌレを食いつつ歩いた方が、個人的には好きだ。
カロリーは分からぬが、食べながら、エッフェル塔へ、アンヴァリッドへ向おう。

この界隈には以前今はないプージョランがあって、そこでカヌレを買ったこともあったが、むろん、まったくこことは違う。こちらの方が好みだ。おやつっぽい。

ボルドー隣のLe Bouscatにもお店があるようなので、そこで買って、サンテミリオン片手に、ボルドー競馬観戦としけこむのが、こちとらの願いである。
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2010.07.29

ストラスブール41

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さて、この何年も前の写真ではあるが、この目の前をを横切っている通りの名前が書いてある。
Rue de l'arc-en-ciel
ラルカンシエル通り、即ち虹通りである。
l'arc-en-cielという単語は医科にもフランスらしい、ベタな単語だ。
arcというのは、英語で言うところのアーチ。
enはどこどこにという意味。
cielは空である。
まさに空にかかるアーチという単語が虹なのである。

その、通り名の下にアクサン記号は外して書くと
Rajebojegass
と書かれている。
意味は分からぬが、この通り名だ。アルザス語なのだろう。

フランスといっても、いわゆる、パリのあるイルドフランス地方の言葉がフランス語になったのである。
フランスの国旗の色も、パリの赤と青が使われている。

こうした、それぞれの地方で話されていた通り名の看板をあちらこちらで見ることが出来る。
パリだけ見ても、フランスを見たことにはならぬのだ。
そんなことが、各地方の通り名看板だけでも分かろうというものだ。

この通り名の二つの標識は、ここはフランスであるが、アルザスであるといっているように当然見える。
EUが出来たことで、我々が地図帳でならった色分けされた国とば別の個性が今まで以上に胎動しているように感じられる。
2010.07.27

ベトナム航空でパリへ行く15

午前中はチョロンを散策してベンタイン方面へ戻ってきた。
春巻き屋でバインミーなんぞを食っていると、スコールがやってきた。

さすがだ。
バイクの数は減らず、皆があっという間にカッパを羽織る。
そういったところ、ぬかりはない。

そんなこともあって、雨上がりのホーチミン散策続行と行く。

聖母マリア教会。
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昨年も写真を撮って載せたのだが、ここは正面から撮影すると、おもちゃのように平べったく写ってしまう。
見た目もそうなのだが、斜めの位置へ周ると、奥行きのしっかりとした大きな重厚間がある。

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チャタム教会のような南国の学校のような雰囲気はない。それなりに重々しい。

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壁には多くのメルシーの文字。フランス統治時代があったことを充分感じさせる。



しばらくすると、またもや大粒の雨が落ちてきた。
郵便局へ非難。
ここも前回ガイドブック風に写真を撮ったので、違う意識で撮ってみる。
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サイゴンとその周辺とフランス語で書かれている地図。

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観光ゾーンであるから、お土産も売っている。
これは、文鎮?手紙を書くときの紙押さえかな?いい加減な感じのデザインが楽しくていい。


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全体を写さず、半分だけ撮影すると、結構雰囲気のある郵便局なんだと感じさせる。


ここでゆっくりしていると、日本人の方ですか?と声をかけられる。
日本語とベトナム語の電子辞書に、ビジネス日本語のテキストなんかを見せてくれた。
日本語熱が結構高いのだそうだ。彼は大学生。日本で働けたらと考えているのだそうだ。
敬語、丁寧語、謙譲語が難しいらしい。そりゃそうだ、日本人でもまともに答えられなかろう。

日本の大学生とも、日越交流があるらしい。
田舎で日本の学生が日本語を教えるのだそうだが、日本人が日本以外の現状を知ることは大いに歓迎すべきことであろう。

正月(旧正月)にはバイクもさすがにいないそうだ。
花火もあがるらしい。

そういえば、日本人とそれ以外のアジア人を区別するのに、目を見るといっていた。
目で日本人とわかるのだそうだ。
それにしても、この街は活気がある。
ドンドン変わってゆくのだろう。

かれこれ、2時間は話をしただろうか?無論、日本語で。貴重な時間ではある。
彼の持つデジカメに一緒におさまりつつ、分かれて飯を食いに出かける。
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こちらはベトナム語が全く分からない。
朝サンドイッチを食べたお店で飯も食えそうであったので、そこへ出かけてみる。
メニューはさっぱり分からぬが、観光客も多いのだろう。メニューに英語があるから助かる。


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BUN THIT NUONGを注文。
美味い。

数字と食べ物、挨拶ぐらいのベトナム語は次までの宿題としておこう。
次は仏越でビーフンやフォーを食べ比べてみても良いかも知れぬ。

タクシーで空港へ向い(96000ドン)チリ-スイス戦をテレビ観戦。
ちなみに、どうやら安心できるMai Linh Taxi(マイリン) と Taxi Vinasun(ヴィナサン)タクシーは、シティバンク前に多く停まっていて、捕まえやすい。

濃い有意義な18時間のホーチミン乗り継ぎである。
2010.07.26

NO.82 主語on

je
tu
il
elle
nous
vous
ils
elles


これらが代名詞として良く使われる。主語になる部分だ。
これにもう一つ加えておく。

on

である。

この意味は、一般的な人人は・・・なんてときに使えるが、多くの場合、nousの代わりjeの代わりに使える。
実のところ、どんな主語でもこのonを当てはめてしまうことがあるらしいが、すべてのパターンを覚えるなんて無謀なことはすまい。




このon、は後ろに続く動詞の活用が三人称単数、すなわち、il、elleと同じなのだ。

だから、ものぐさなワシは、nousの活用が思い出せないとき、こいつを使って誤魔化してしまうのである。
あまりいいことではないだろうが、旅のフランス語の主語として、これほど便利なことはない。

On parle le japonais.
日本語はなします!


なぜ、こいつが便利で、旅のフランス語として使いまくれるのか?
これは話が長くなるので3段論法で行く。
ここまでは、まず第一段階だ。
onという主語で使える代名詞があるよ!jenousの代わりに使えるよ!と覚えておけばいい。

2010.07.23

ヴァンヴの蚤の市で

土日の午前中開催のヴァンヴの蚤の市。
もはや、マイナーな蚤の市ではなく、毎週必ず、何十人もの日本人とすれ違うというように、日本の人にも有名になったパリのフランス雑貨の南の聖地。

メトロ13号線で来た場合は、蚤の市を歩いていると、蚤の市ゾーンが右折する辺り、トラムなら、ポルト・ドゥ・ヴァンヴから一駅東に当たるところがトラムのディド駅あたり。
ディド通りとの交差点にデンと構えるお店が、1998年の最優秀バゲットに選ばれたパン屋さんがある。
Aux Delices du Palais
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蚤の市は朝早い。
蚤の市をブラブラ歩いて、途中、少々道をそれてこちらへ。

毎回違うパンを買って、歩きながら朝食をとる。
今回は、プティット・ヴィエノワーズ・オ・ショコラ・ブラン。
長い名前だが、まあ、フランスの物の名前は基本ベタなのでこうなる。
ホワイトチョコレート入りパンである。
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中の生地が黄色かったが、歩きながらの朝食中の撮影だけに、ゆっくり撮っている暇はない。
いやいや、早く腹ごしらえしたいのだ。
ほんのり甘いパンであった。
ヴァンヴに来たら、せっかくだから、ここのパンを食うのもいい。
2010.07.22

ナヴィゴ日誌2010年6月編

先月のナヴィゴの話をまとめておこう。

まずは、購入についての話だ。

今回はパリ到着が日曜の朝であった。
ナヴィゴのエドマデ(一週間券)は月曜から日曜という1週間券しかないので、到着初日はナヴィゴは使えない。
無論、旅人用ナヴィゴデクーヴェルトのことだ。

であるから、この朝、空港でやることは2つ。

1.空港からパリ市内までの切符を購入すること
2.ナヴィゴの翌週分(この場合翌日から使用できる)のチャージである。


むろん、初めての人であれば、2番の作業は新品のナヴィゴにチャージしてもらうことになる。

今回も、遠出予定があるので、ゾーン1-6のナヴィゴのチャージをする。
37.6ユーロである。空港での支払いは46.3ユーロ(空港から北駅までの切符も買っているからだ)

購入時にお姉さんに聞かれた。なぜゾーン1-6が必要なの?と。
フォーンテーヌブローやプロヴァンへ行くから。と答えたのだが、なぜ、聞かれたのかは分からない。
そんなに広い範囲のチケット買ってどうするの?ぐらいの一応の親切心だろう。




ざっと、スケジュールを載せておこう。
ついた当日は使えないので掲載しない。

月 モレ・シュル・ロワン(ゾーン6)往復 16.8ユーロ+(メトロ6回)
火 プロヴァン(ゾーン6)往復 21ユーロ+(メトロ4回)
水 ミイラフォレ(ゾーン6)往復 16.1ユーロ(+メトロ4回)
木 シャルトルへ+(メトロ1回)
金 シャルトルから+(メトロ3回)
土 (メトロ4回)
日 ナシオンから空港(ゾーン5)8.7ユーロ


シャルトルはゾーン外だから使えない。
ミイ・ラ・フォレは行きのみ最寄り駅からバスに乗ったのだが、ナヴィゴで乗車可能。運賃不明だが数ユーロだろう。


メトロ22回(カルネ2回と2枚)27.4ユーロ
郊外往復など62.6ユーロ
合計90ユーロとミイラフォレバス代

37.6ユーロでナヴィゴをチャージしているわけで、その差額は大変大きい。しかも、ほぼ無敵のパスであるから、切符もカルネも並んで買う必要もない。便利この上ない。
出かける前に出かける郊外のゾーンはチェックしておいた方が良い。
郊外へ出かけなくとも、カルネを3回も買うようだと、空港からの片道だけで、ゾーン5までのエドマデ(一週間券)買えば元を取ってしまうのだ。
2010.07.21

最短撮影距離

カフェだったりレストランだったり機内食だったり、結構目の前の撮影があるのが、旅である。
大聖堂を撮影するには広角レンズが便利だよ!なんて話もあったが、広い範囲が映ったほうが良いのは、近くを撮影する場合も一緒だ。

さて、広角でないと、機内食が全て入りきらないよ!なんてこともあるのだが、もう一つ重要なのは、最短撮影距離。
こいつは、なかなか見た目では分からない。

実際、機内食を撮影してみたら、いくらやってもピントが合わない!暗いのかな?なんて、フラッシュ焚いて、無理やり撮影しても、白っちゃけたピンボケ写真が撮れるのがオチだ。

カフェでグラスの撮影をしようなんてコップを並べたら、いくら後ろに背伸びしても、ピントが合わないなんて事もある。
そんなことが無いようにチェックしておきたいのが、最短撮影距離だ。
どの距離でピントが合わせられるか?である。

もちろん、花や虫なんかを撮影するのに、目一杯寄って撮影するレンズはマクロレンズであるが、それ専用でなくても、レンズによってだいぶ違うからチェックは必要だ。
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これは、55ミリレンズで撮影している。テーブルの前に座ったまま撮影している。


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これは、ズームレンズで同じ55mm付近で撮影しているのだが、この距離より近いとピントが合わない。
テーブルより、まるまる一歩下がっている。
お店じゃ、周りの迷惑にならぬと取れぬ距離だ。
もっとも、これじゃ、味も素っ気も無い。ごまかしが効かぬほど雰囲気が出ない(笑)


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上の同じズームレンズで、これはズームして撮影している。
250ミリあたりだからそうとうなズームである。
これなら、一番最初の55ミリレンズと同じような大きさに撮れぬことはないが、先ほども言ったように、一歩下がった位置からで、現実、このレベルじゃ、機内食もカフェもレストランも結構厳しい事になる。

この2枚目と3枚目のズームレンズは45ミリから480ミリという10倍ズームという超高倍率ズームで便利だが、こうした落とし穴もあるのだ。むろん、3枚目は三脚要で撮影である。


こんなことも、旅の写真を楽チンに撮るには事前にチェックしておきたい項目だ。

大聖堂は入りきらぬは、機内食やカフェはピンボケで、夜景は手ぶれじゃ、いくら軽いデジカメでもねぇ。
数あるデジカメでも選びようがある。
2010.07.20

ベトナム航空でパリへ行く15

さてチョロンを散策する。

チャタム教会
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まずはチャタム教会。
天主堂ということばに、日本人である我らには近い印象を受ける。
聖母亭の聖母も、マリアのことだ。

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いかにも南国風だ。
フランスの教会の方が、神聖とも思えるが、おどろおどろしいとも感じる。
こちらは南国風で、風通しも良さそうだ。明るい感じがいい。


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ベトナムは日本と同じく漢字文化だ。
米、漢字、湿度。アジアである。


オンボン寺
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中国のお寺へ向う。
オンボン寺。幸福と美徳のオンボンを祭っていることは漢字からも分かる。

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渦巻きの線香は、この界隈のお寺皆に見られる。

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壁面の彫刻?が愛らしい。



ハチュオン会館
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こちらは、天后聖母(ティエン・ハウ)を祭っている福建のお寺。福建生まれの実在の人物らしい。航海安全の神になっているようだ。チョロンでは、マリアも聖母であるが、こちらも聖母である。

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柱の彫刻がすごい。



クアンアム寺
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商売の人たちのお寺なのだ。

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龍の彫刻の向こうに祭壇が見える。



ティエンハウ寺
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ここが一番有名なお寺なのだろう。
日本の人にも、欧州の人にも、多くの外国人が出入りする。
1番のバスで途中で降りて、ここへ向う人もいるだろう。

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ガイドブックに良く載っている線香の飾られたシーン。もちろん、灰は降ってきます。

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空中を舞う灰に、下に置かれた太さの違う線香。
中でジュースも売っている。ベンチで一休み。



タムソン会館
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ガラス張りで写真は撮りづらいが、赤兎馬、左に周倉、右に義理の息子関平を従えた関羽像がある。
忠義千秋の文字は関羽と部下、関羽と劉備の関係に当てはまる4文字である。
横浜の中華街の関帝廟と同じく、商売の神であるのだろう。



そろそろ、徹夜明けの身には、休憩が必要のようだ。
この先、途中から、バス11番でベンタイン方面へ出て、チョロンの散策を終える。
2010.07.16

美味しいプリン

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さて、先日のバゲットを紹介したパン屋さん。
お店のショーウィンドウにこれが書いてあれば、プリン好きとしては食わぬわけに行かぬ。

MEILLEURはベターであるが、まあ、美味いと約した方がよかろう。
バリの美味いプリン。
FLANはカスタードプリン、カスタードクリームのパイだ。

パリのパン屋さんの多くには、このFLANがある。
いくつか種類があるが、ノーマルな奴はフラン・ナチュールである。
ナチュールであっても、味が無いわけではない。甘い。


不思議なことに、プリンという食い物は、案外男の方が好きな人が多い。
正直、このフランというのは、大抵”どでかい”ので、女性は、ちょいとくどそう!というのが感想らしい。
特に、日本の女性にはそうなのかも知れぬ。
うわっ!という言葉を何回聞いたか分からぬ。

が、ここのお店でも、そのフランを楽しみに買いに来る女性もいる。
甘い物好きは、フランス人の方が、男女問わず多いかも知れぬ。



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ここのお店、ロートル・ブーランジュは、なんと、フラン・ナチュールが2種類ある。
普通のフラン・ナチュールと、良く焼いた、フラン・ナチュール・ビヤン・キュイである。
良く焼いた方が、黄色い方なのだ。

ビアンキュイの方が、その名の通り、完成度が高い感じ。
どちらも、甘すぎないので、このタイプは意外と苦手な人が多い女性でもいける。
抹茶菓子のほのかな甘さを思い出す。

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実のところ、案外、パン屋さんのフランというのは、ゴムっぽい(笑)ぺったりした感じのフランが多い。
そのゴムっぽいのでも、わしは結構好きであり、そちらのほうが、パリで良く見かけるフランだろう。
ここのものとは全く食感が違う。
一度おためしあれ。

さてさて、次回訪れたときには、違うフランに出会いに行こう。
2010.07.15

ミイ・ラ・フォレのオルフェ

旅先では、基本は、街めぐりの前にカフェだ。
朝早ければ、ガイドブック片手に、そこそこの時間なら、観光局で資料をもらってからだ。

カフェで、さて、どう周ろうか?というのが自分の旅のスタイルである。
このスタイル、日本でも同じであるのだが、旅先について、いきなり喫茶店は無いんじゃない?というのを良く言われる。

以前はタバコを吸っていたから、街めぐりの前に、電車を降りてまず一服というのもあった。
禁煙した今、その楽しみは消えたが、街めぐりの前の気合入れの場所である。



今回訪れたのは、ミイ・ラ・フォレ。
観光案内は別にするとして、カフェの話だ。

この街へ来るのは、2度目だが、1度目は歩いたので、今回は調べまくって、朝一番だけ走っているバスに乗ってやってきた。
まだ、街は動き始めた時間。

この、ミイ・ラ・フォレはコクトーの眠る街。サン・ブレーズ・デ・サンプル教会というのが有名である。
であるから、ここはコクトーの街なのだ。



朝早くついたバスの運ちゃんが、バスターミナルから、街の方向を指差して教えてくれる。
その道をテクテクとやっていけば、程なく街中だ。
教会はまだ始まるには早い。
だから、カフェでしばらく、ゆっくりすることにする。


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オルフェ。
コクトーの映画のタイトルと一緒だ。


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カフェオレカップは店名入りの一時代前の安定した低い大きいカップ。


仕事に出かける前に、三々五々カウンターに集まった親父たちは、みなワールドカップの話だ。
行った当時は、まだカメルーン戦直後だった。

今日どこだっけ?
どことどこだよ。
サッカーの話題で尽きることはない。

8時半になると、仕事なのだろう、一気に人がはけてゆく。

見渡せば、ラジオのかかる店内に、スライドのセットやら、ビリヤードやら、カラオケやらが奥に並んでいる。
ここが、街の人の溜まり場であったのだろう。そして、今もなのである。

店のガラスにも描かれたマスコットのワンちゃんに挨拶をしつつ、店を出る。


2010.07.14

ストラスブール40

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現在、ツール・ド・フランス真っ盛りである。
最近は、日本でも自転車ブームであり、パリも、ヴェリブが登場して、そんなに見かけなかった自転車姿をパリ市内でも見かけるようになった。
貸し自転車といえば、ブローニュの森の代名詞か?とおもっていたし、ロンシャン競馬場の周回通りでも行かなければ、多量の自転車を見ることも無かったのだが、環境、そして、健康が一種、世界的ブームである。

チャリ文化は、平坦な土地の多い欧州が先進であるが、そういったこともあり、地方の観光地のガイドには、どこどこ町から、自転車で25キロなんてことが、平気で書かれている。
実際、アクセスの容易でない村などは、パリ郊外でもバス、電車、車と並んで、アクセス欄に書かれていることは稀ではない。

こうした、地方都市の街中でなくとも、パリ郊外の一般道をブラブラ、町の裏道をぶらぶらしていると、いわゆる、ツール・ド・フランスでも出ようか!というスポーツバイクが高速に走っていく姿を見る事ができる。

日本人のママチャリ感覚からは到底、想像もつかぬ距離、何十キロ自転車とか、10キロウォーキングとか、この国では意外と当たり前に存在する。人に連れて行ってもらう交通手段でないと、距離感を感じられて、結構良い旅になる。
2010.07.13

ベトナム航空でパリへ行く14

さて、腹ごしらえが終わると、国営百貨店のスーパーが開くのを待って、そこでペットボトルの水分を仕入れ、トイレへ行き、目の前渡ったところにあるバス停から1番のバスに乗って、チョロンへ向う。
写真は、チョロンのバスターミナル。
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今回ホーチミン経由でこの街を訪れる最大の目的は、行きの競馬と帰りの買い物であるが、そのうち重要なものが、日本でも、ここでも使う事のできる、使い捨てでないマスクである。
日本ではもっぱら、チャリンコ乗車時、特に、冬の笹目通り、環八、甲州街道、246用マスクである。
ベトナムのマスクをしたサイクリストやツーキニストは日本でも、そうザラにはいまい。
”自転車=西洋文化=おしゃれ”という方向性の人からは、真反対の方向性である。

が、目的の下の写真のお店にはついたのだが、ここはまとめて5個ほど買わねばならぬ。
5個ほどまとめて35000-40000ドン程度(200円弱)だ。
ベンタインでは、1つ1米ドルよこせ!といってたから、値段は全く違うが、5つも似たようなデザインはいらぬ。
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この街では、値段が二桁表示になっていることも多い。タクシーなんかも、二桁で切れる。
34となっていたら34000ドンだ。

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チョロンのバスターミナルの近所は、路上に多くの野菜が並べられている。

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中華街であるから、いかにもそういったお店が並ぶ。

祭具なのだろうが、顔がコケティッシュ・グロでちょいと気になる。
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前回訪れたときは、歩きに歩いて、チョロンに到着したところまでだったから、チョロンの散策が順序というものだろう。
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チョロンの中心にも、こういった市場が道を埋めている。

ベトナムの人はパリにも多くいるし、13区やベルヴィルにも中華にベトナムのお店もいっぱいある。
とはいえ、やっぱり、フランスとベトナムのその雰囲気は、湿気もさることながら、全く違う顔をしている。
全く違う顔を見られることが、このエアラインを選んだものだけの特権なのである。
むろん、おフランスが好きな人にとっては、受け入れ難い雰囲気と思う人もいるだろう。
しかし、旅好きには、堪らぬプレゼントだ。
2010.07.12

NO.81 フランス語の動詞 vouloir

本日の単語はvouloir
英語でいえば、want、または want to にあたる。

欲しい
したい


である。

旅の会話集なんかで覚える人も多い重要なフレーズに

Je voudrais ・・・

というのがある。

I want の代わりみたいに使うと覚える人もいるだろう。


ちなみに、この単語の活用は、

Je veux
Tu veux
Il veut
Nous voulons
Vous voulez
Ils veulent


である。

けして、Je voudraisとはなっていない。

この
Je voudrais
というやつは、subjonctif(接続法)という時制なのだ。

時制というのは、まあ、現在、過去、未来・・・などなどの事だ。
接続法・・・なんじゃそりゃ?はまあ、横において




Je voudraisは、Je veux丁寧語と覚えておけば良い。
今回は現在形の活用を覚えることが主眼だから、活用語尾がXXTシリーズちゃんであることを頭に入れておこう。


さて、年代にもよるが、このvouloirの活用、以外に多くの日本人が接している。
Je voudraisなどを覚えるよりも前だ。

サザンオールスターズの歌にYa Ya (あの時代を忘れない)という歌があるが、この貸しにVous voulezの倒置系voulez-vous(ヴーレーヴー)というのがでてくる。
サザンを知っていたら、聞いた事があろう。興味がない人には、ごめんなさいの話であるが。

こういったことと、XXTシリーズであって、語幹がveuvouの二つになっていることも認識しておけば、こいつの活用も忘れづらい。

ちなみに、Je Tu Il Nous Vous Ilsのうち、Je Tu Il Ilsの語幹が一緒で、Nous Vous の語幹が一緒という2パターンになることは多くの不規則活用で現われる。
こういったことも頭の片隅においておくと、むきになって活用を覚えた時より、思い出すのがずっと楽になる。




さて、欲しいとしたいがあるといったが、英語でいうwant、または want toと一緒の話だといった。

ようするに
欲しいなら、
Je veux+欲しいもの

したいなら
Je veux+動詞の原型

Je veux acheter・・・
なら買いたいということだ。
動詞の原型をくっつけるだけで、買いたい、行きたい、帰りたい、知りたい、などなんでも使える。しかも、覚えるべき活用はvouloirだけなのだ。
覚えなきゃぁ損であろう。




さらに、本日は、別の話をしておく。
Je veux acheter・・・というのは、ジュ・ヴ・シュテと発音する。ジュ・ヴー・アシュテではない。
xaと発音するのである。リエゾンだ。

日本人なら誰でも知っているであろう、日本の歴史的外国人人物にフランシスコ・ザビエルさんがいる。キリスト教を日本に伝えた人だ。
この人、カタカナで覚えておけば、期末試験も入学試験も事足りるのだが、ザビエルのザはzaではなく、xaなのである。Xavierなのだ。
この人、スペイン人というよりもバスク人である。


リエゾンの話とは別に、フランス語でを発音するには、母音と母音に挟まれたSでも、ザ行の発音になることは、もうとうの昔に説明してきた。
活用に語尾SSTシリーズがあるように、XXTシリーズがあることも、sxが補完関係にあることから、活用にもこの話を生かせるであろう。
stのザ行関係以外にも、
d - t
f - v
などもある。
ダ行
バ行
である。
おそらく、この話は、何処かでしてきたと思われるが、こうした、欧米言語特有のプチ知識をもっておくと、単語も活用も覚えやすさは倍増する。
2010.07.09

駅PAUL

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モンパルナス駅のポールである。
今や日本にも店舗を出している、いわゆる有名チェーン店だ。
街中にもあるが、パリの駅はもちろん、あちらこちらの駅にも出店している。
街中の職員気質のパン屋さんというイメージではない。やはり、”チェーン店”である。
まあ、マクドナルドみたいなものだ。
”フランス版エキナカ”ポール、である。


駅で手軽に美味しいパンが手に入るから、朝早く出かけるときは、こうした駅パン屋はうれしい。
ブルターニュ、バス・ノルマンディ、ロワール地方などは、この駅であるから、ここを利用することが多い。
皆、スーツケースを転がしつつ、朝飯を物色してゆく。

早速購入して、この日はシャルトルへ出かける。
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カヌレに、パン・オ・ショコラ。
これが、車内で食う朝飯となる。
パンの国だ。我らで言えば、昆布のおにぎりに、饅頭一つみたいなものだ。
2010.07.08

また、青列車で

既に数少ない記事の中で紹介した青列車、ル・トラン・ブルー。
喫茶店が併設されているのだが、この喫茶店は、正確に言えば、青列車ではなく、ビッグベンバーである。
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レストラン名の斜め左下の赤いネオンサインに、そう書かれている。

トラン・ブルーとビッグベンバーの境はないに等しく、カフェ部分には、チュニジアとか、アルジェリアとか、異国、地中海を連想させるサル(部屋)が並んでいる。

今回、どの部屋も満席であったので、通路の席になった。
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ポワロが青列車の秘密を解き明かしつつ、パイプを咥えているなんて画が想像つきそうなシートだ。

左の席では、出来そうな?サラリーマン風男がパソコンの何かを打ち込んでおり、向かいの席は、太った夫婦の野太い笑い声が聞こえる。
旅にはルイヴィトンの鞄が定番であるが、いかにも似合いそうな雰囲気だ。

この鉄道ファン、旅行ファン、推理小説ファン垂涎のカフェは、旅の計画を考えるのにバッチリの空間である。
シャンゼリゼのベラボウな金額のカフェに比べれば、そうではないが、それでも、他に比べたら良いお値段だ。
それでも、500円少々でこの雰囲気でお茶が出来たら、満足度も高かろう。
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カフェに行ったら、トイレへ行こう。
駅の音を聞きながら、駅の景色を見ながらの鉄道ファンには堪らぬクラシカルなトイレではある。
映画、歴史、小説・・・フランスで一番ロマンチックな歴史的カフェは駅にある。
2010.07.07

ストラスブール39

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欧州の町は、きれいに花で飾られていることが多いが、多くの場合、色とりどりの花が咲き誇っていることが多い。
このあたり、日本人の感性は、一瞬きれいとは思うものの、結構ウザイなぁとも思わせることも多いのである。

ピンクに黄色に紫に、ほら、きれいでしょ!と言っている様で、押し付けられているようで、詫び寂びの文化からすると、自己主張が強すぎる花の飾り方は、野卑に感じることもあるのである。

その点、このゼラニウムオンリーはいい。
けして侘びさびではないが、花花赤ピンク黄色オレンジ紫に食傷気味のわれらにとっては、程を感じさせる範囲なのだ。

日本には大より小を優とする文化もあり、そこは外国でも知られていることだが、多より少を優とする文化もある。
洋の文化をガラバゴス化させるのも、あながち悪いことではない。結構イカス面もあろうというものだ。
単に、歩かず、何か、自宅で取り入れられる、バランスや雰囲気を探すのも、異文化散策の楽しみであろう。
ガイドブックに載った場所をめぐり、ガイドブックルートを踏破して、写真に収めるだけでは、チトせわしない。
2010.07.06

ベトナム航空でパリへ行く13

さて、帰国時のベトナム経由である。
タクシーは乗らず、前回同様、バス152番でベンタイン市場へ向う。
雨季に入ったからなのか?雲が多い。
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バスは基本、乗っていさえすれば、車掌さんがお金を取りに来てくれるはずである。
が、今回乗った152番のバスはワンマンである。
運転手の横に、運賃箱がある。
とはいえ、空港から乗るわけだから、運ちゃんに、これ入れれば良いの?のジェスチャーで済む。
おつりとか、そんなのが、この運賃箱がどんな仕組みか分からぬから、運ちゃんに聞いた方が早い。
幸い運賃の3000ドンぴったりもっていた。



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前回は、カルチャーショックを受けつつ、バスに乗り合わせたお姉さま方に、フォーのお店に連れて行ってもらうことになったが、今回は、フォーではなく、ガイドブックに乗っているパン屋さんへ向う。
椅子に座って、汁系を朝からすすっている光景も多々見かけるが、このサンドイッチを食っている、おばちゃんなんかもちらほらいる。
ヴァンヴの蚤の市、クリニャンクールの蚤の市ならぬ、骨董どおりがバスターミナル付近にあるから、まだオープンしきっていない早朝、そこを通りつつ、パン屋へ向う。



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パン屋さんに到着。
身振り手振りでサンドイッチを注文する。
もう少し、食い物の名前やベトナム語の単語勉強しておけば、言葉を話すという、楽しみも増えたかも知れぬ。



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これを持って、観光客街ともいえる、ドンコイ通り付近へ行き、世界中どこでも通じるブランド品のお店付近のベンチで、朝食をとる。
フランスパン風だが、見たとおり、軟らかめ。
チリソースなんぞをパンに塗ってくれているから、辛い。
とはいえ、辛いものがダメなひとでなければ、全く問題ない。
梅雨時期には、唐辛子が体にいいのだそうだが、なるほど、東南アジアは、辛いものが多い。
むろん、サンドイッチ以外のパンも売っている。

パリから来たわけだが、フランス時間なら、夜中の1時2時ころで、機内食を食べた身にとっては、この程度で充分だ。
2010.07.05

NO.80 フランス語の数字 アラフォー

その他のフランスの数字の表し方だ。
だいたいこのくらいという言い方である。

huitaine (約8)
dizaine (約10)
trentaine (約30)
cinquantaine (約50)
centaine (約100)


無論、一部だ。


日本にも、ヴァンテーヌトランテーヌとかいう雑誌があるが、だいたい20歳、だいたい30歳ということだ。
だから、quatrantaineといえば、アラフォーという意味になる。
soixantaineといえば、アラ還ということだ。



もう一つ、douzaineという単語があるが、これは1ダースを意味する。
もちろん、だいたい1212歳くらい、という意味にもなる。


こういうことは、暗記しようではなくて、こんなのがあると、どこか頭の隅に置いておけば、出会ったときに思い出せるかも知れぬ。
そんな、ゆるい記憶でいいと思われる。死に物狂いの暗記より、ゆるい記憶を、場面場面と一緒に記憶する方が、効率も物覚えもいい。だいたい、死に物狂いでは楽しくなかろう。
2010.07.02

美味しいバゲット発見

今回は宿が11区だったこともあり、楽しみにしていたのが、ロートル・ブーランジュというパン屋さんである。
本にも載るようなパン屋さんであるが、パンが美味しいというのであるから、そいつを試してみたいというのが願いである。

バゲットください!
すると、気さくなおっちゃんが、2つあるよと教えてくれる。

バゲット・コンプレ
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バゲット・カンパーニュ
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である。

写真じゃ分かりづらいが、バゲットコンプレの方が、焼いてあるという感じが強く、おこげのようになっている部分もある。どちらも、美味しいパンでは当たり前だが、中は白くなく、ほんのり茶色っぽい。
漂白していないからなのだろう。

個人的にお気に入りはカンパーニュの方だが、これは、そんなにパンが好きじゃなくとも、バターもジャムも、飲み物も無くても、ちぎっていくらでも食べてゆける。
味がしっかりあるのだ。

久々に当たりのバゲットを食ったなぁというのが感想である。
2010.07.01

中世という名の

シスレー終焉の地、モレを訪れた時だ。
今にも降り出しそうな雨は、いつまでたっても降ることなく、そう大きくもない、街をぶらぶら散策していたのである。
最後の最後に、シスレーの描いた教会に入った。
真っ青なシスレーの青い空に黄土色の教会の絵葉書を昔からもっていたのだが、その教会である。
黄土色は夕日が当たっていたのかも知れぬ。
今日の空はグレーで、教会もグレーであった。

派手さの全くない教会を出ると、まさかの大雨。
もう、後は、そろそろオープンしたであろう観光局へ寄って、帰ろうかというときである。

すぐ近くのカフェに入った。
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お店は朝早くであるから、観光客がいる時間でもなく、閑散としていたのだが、雨宿りの地元の人で一気に混んでくる。
むろん、フランス人のことだ、静かに音楽を聴きながら、フランスのカフェの気分に酔いしれ、優雅にカフェをいただく・・・なんてことはない。そういうものは、お上品な、スノッブでナルシストの集まりそうなサロン・ド・テのことだ。

人の声、エスプレッソのカスを捨てる音、食器の重なる音、椅子を引く音、走り回る子供の足音と声、のっそり行き交う犬・・・。そうした生活音がフランスのカフェなのである。

日本には、お上品な音楽を聴きつつ、お静かにおコーヒーを頂くおしゃれなカフェなるものもあるが、あれは、”日本の”カフェだ。カフェよりも、喫茶店の方が、フランスのカフェに近いかも知れぬ。

欧州文化は合理でもある。
重ねても、少々手荒に扱っても、欠けることも無ければ、割れることもない分厚いコーヒーカップが主流だ。
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ここはILLYのマークが入っている。LAVAZZAも多い。どちらも、ふふふ、イタリアだ。
ZANETTIもある。
このカップの分厚さが、身近な庶民のものである証かもしれぬ。


さて、今日の天気は通り雨、一日中降り続く雨は意外と珍しい。
雨宿りすれば、いずれ雨はやむ。
その間、心地よい喧騒の中で、ガイド本を読んでおく。

ココのカフェの名はLE MEDIEVAL(ル・メディエヴァル)
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この名は観光地には意外と多い。カフェであれ、レストランであれ。
中世という意味だ。
観光地は歴史的場所であることが多い。世界遺産ならなおさらだ。

さて、雨が小降りになる。観光局へ向うとしよう!