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2009.07.29

往復するのなら、往復を買っておけ!

郊外のユトリロ美術館に何年も前に出かけたときの話だ。

当時は、アルジャントゥイユまでRER-C線であった。
その一つ手前のサンノワ駅がユトリロ美術館のあるところなのだ。

ちなみに、現在は、RER-C線はアルジャントゥイユ行きはない。
途中エルモンで乗り換えれば、サンノワへはいけるが、行くのなら、サンラザールから行った方が、本数が多いだろう。

当時住んでいたヌイイ駅、ポルトマイヨー駅からサンノワまで切符を買った。
帰りはサンノワで買えば良いや!との簡単な気持ちだ。

日本であれば、それが普通だろう。
わざわざ、安くなるわけでもないのに、往復切符を買って、一日中、落とすかも知れぬ切符を持ちあることのほうがナンセンスである。

が、フランスは事情が違う。

サンノワ駅の窓口は、無人状態であったのだ。
そのときだけだったのか?どうか?

とにかく、帰るための切符は、自動券売機で買わねばならぬということになる。

現在でこそ、ユーロになり、ぼろぼろ担ってしまうしょぼいお札ながら、お札の入れられる自動券売機などあるが、当時は、札が自動券売機に入ることはない。フランの時代である。

小銭はあったから、そいつで切符を買おうとするが、日本のように何円区間というような代物ではなく、行き先駅名がずらり並ぶボタンの中から探し、なんだかんだと押さねば、買えない自動券売機であるのだ。

なれぬので、時間がかかっているが後に人はいない。

が、あやしい親父が近づいてくる。
そして、どこへ行くのか?と聞く。
パリだ!と応えると、ボタンを指差す。

そして、切符を購入できた。

が、それだけで終わらぬ。親父は、我々の前をふさぎ、チップを要求する。
適当な小銭がない。で、確か2フラン(50円)ほどのチップを渡す。
もめずには済んだ。


パリまでいくらだったか記憶は定かではない。
が、まあ、たとえば200円の切符を買って、50円のチップはばかげていよう。
50円で安全を買ったともいえるのだが・・・。


そう、行きに、ポルトマイヨー駅で、往復を買っておけば、なんてことはなかったのだ。
どの駅でも、簡単に切符が買えます。札が使えます。おつりが出ます。
機械は壊れません。人が誰かしらいます。いなくとも、向かいのお店が切符売ってます。
などという日本の常識は通用しない

自らの危機意識だけが、頼りなのだ。
ユーロになり、お札の使える自動券売機が世の中に出回り始めたとはいえ、このこと、昔の話です!で済む話ではない。
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