FC2ブログ
2009.02.23

NO.31 ケスクとエスク。それはフランス語聞き取りの極意。

第28回にお話したことの繰り返しである。

フランス語の留学にせよ、日本にある語学学校にせよ、フランス人の先生と会話するわけである。
当然、先生に質問される。

最も恐ろしい瞬間である!!
何が恐ろしいって、やっぱり、日本人は恥のかき捨ては出来ぬのである。
が、やっぱり、恥はかきたくない!!わからない子とは思われたくない!!が、かえって大恥をさらしてしまうのである。

先生の質問がわからなくとも、適当にわかったフリをして、ウイとかノンとか(大抵ウイと言う)言ってしまうのだが、そもそも先生の質問が、ですかぁ?などとは聞いていないことも多いのである。
ウイ!と言った瞬間に、この人、質問がわかっていないのに答えているわ!と聞き取れる人にはわかってしまうのである。
哀れな目で見られてしまうのだ。

無論、当の本人は、質問の内容が全くわかっていないから、みなの目線の意味は理解できない。


さて、そんな悲しい経験なんぞは、何億回と経験してきたわしであるが、そこから導き出したヒントは一つだ。
フランス語だろうとドイツ語だろうと中国語だろうと、質問されることに大差はない。
ですか?以外はいつ?何?どこ?どうやって?etcなのである。

そこでフランス語。
耳の出来の悪い日本人にとって、最も難しいのが、似た音の聞き分けだ。
どこなら”・・・?となるし、いつなら、”コンQuand・・・?となる。
エスクをつけていわれても、
ウ・エ・ス・ク?なら、どこ?
コン・テ・ス・ク?なら、いつ?
ここなら、日本人でも聞き取りやすい。

しかし、ちょっと厄介なのが、エスクケスクの違いなのである。
エスクなら、ウイノンで答える。
ケスクなら、何?かを答えるわけだ。

いきなり先生から、質問された場合、最も最初の音、 か  かを聞き取らねばならない。
Qu'est-ce que vous avez mongé ce matin?(今朝食べました?)
Est-ce que vous avez mongé ce matin? (今朝食べました?)
もうお分かりだろう。(例文は過去形ですが、そこは無視で)
上の質問文なら、ウイと答えるのはおかしいわけだ。だからぁ、お前さん何食ったんだよう!!となってしまうのだ。

先生のこの最初の””と””を聞き逃したら、
Encore une fois ,s.v.p. (シルヴプレ)と言えば言い。もう Encore 一 une 度 fois お願いします!と言う意味だ。
覚えちゃおう!オンコール・ユヌ・フォワ・シルブプレ!

次の先生の質問でここ()を聞き取れたとする。
しかし、そこまで聞き取るのがやっと!!ということも多々ある。
そうしたら、こうするのだ。
仮にケスクと先生が言っていた場合、
ケスク ・・・Encore une fois ,s.v.p.と。
ケスクの次がわからんよう!とアピールするわけだ。

そしたら、先生にこちらの意図が通じる。
わかるまで、これを繰り返していけばいい。あきれられてもだ。
その間、授業時間を独り占めできる。聞き取れない我々にとって、これほど大事な時間はないのである。これこそ、大事な聞き取りの授業なのである。
わからないことをポジティヴにアピールするのに必要なことは、の聞き分けだけなのだ。

ここが、出来の悪い生徒がグレードアップする極意なのである。ネガティヴにならぬことだ。他にもネガティヴになってしまうことは多いから、とっておいた方がいい(笑)
むろん、聞き取りの出来ちゃう生徒は、この話は関係ないし対象外である。他言語が出来る人は、聞き取れるらしい。

はっきりいえば、これが、初学者にとっては、etreavoirの活用なんか以上に大事な、何度も言ってきたアルファベやつづりの組み合わせによる発音の話の次に到達する重要チェックポイントなのだ。
活用なんぞは覚えるかどうかだけの問題である。発音と、この聞き取り方法は、今後の上達に大きな差をもたらすのである。
スポンサーサイト