2008.10.31
南仏の路地に差す光
2008.10.30
南仏の路地の明と暗
2008.10.29
南仏の路地の空

四角い空という話を中国関連の小説で読んだ。
城壁があるから空が四角くなるのだそうだ。
実際、その四角い中国の空を見たことはないが、まさか、四方が城壁というほどべらぼう高い城壁や、四角くなってしまうほど4辺が短い城壁がそうあるわけではないだろう。
欧州の路地の空は、細長い。
これは、どの路地でも一緒だ。
路地に日の当たる時間帯は限られており、たいてい暗い。
写真を撮っても、失敗作ばかりである。私の場合、思うように撮れる写真は少ない。
少々大きな街になると、スラム化するところも出てくる。
パリでもそうだったのだ。
路地はそういう雰囲気も作ってしまうのだ。
小さな村では、怖い目に合うような雰囲気の路地は、ない。
もちろん、路地を持つ小さな村は、歴史的にそういった路地ができるという、敵に対する街防衛的な意味合いが濃いことが多い。
2008.10.28
南仏の路地から

本日も整理不能の南仏写真。
どこかの街の路地である。南仏であることは、保存場所からも、景色(建物の壁)からも一目瞭然である。コートダジュールだ。
このブログのL'ambianceというタイトルは”雰囲気”と言う単語であるが、そもそも、おおもとのホームページのリューアベイユのリュー、すなわち道の雰囲気というところからつけたものだ。
街のなかの何気ない通りにある、匂い、臭い、空気、空気感、生活観、そこを一人で闊歩するときの孤独感、一人感、欧州的侘び寂びが、大きな主題のひとつであるのである。
子供を呼ぶ、母親の声がこだまする建物の間を縫う路地。
石畳でボールをける子供たち。
こんな原風景は日本にもある。だからこそ、五感に何か訴えてくるのかもしれない。
2008.10.27
ユーロ安

円高というより、ユーロ安である。意味は一緒であるが。
フランスも景気後退との記事が何日か前にあったが、これでいよいよ、パリの物価高も収まるのだろうか?
もう一幕、ヨーロッパで何か起きるのではないかと思われるのであるが・・・。
パリのバブルがはじける前のユーロからの撤退=ドルもやばいからとりあえず円という構図にしか見えない。
ここ数ヶ月でパリの2ユーロのカフェは340円位から240円ほどになってしまったわけだ。
お金があれば、ユーロが安い間にユーロ預金しておくべきである。何を持って安いとするかは難しいところであるが。
昼過ぎにとある両替にいくと、ユーロ・ドル、売り切れました!と張り紙が。
写真は、南仏の不明写真。おそらく、ヴァンスではなかろうか?
だとすれば、マチスのロザリオがある村である。
そのロザリオとは、谷を隔てた、村内の通りの写真であると思われる。
何年も前であるから、整理していないこの写真は不明ちゃんになっている。
2008.10.24
写真の整理

デジタルカメラを選ぶ話はさておき、本日は取った写真の整理の話だ。
実は、この写真、一体どこで取ったのか不明である。
何しろ、この写真の撮影データなどどこにもなく、取った順番にフォルダに入っているわけでもなくなっているから、よくわからなくなってしまっているのだ。
南仏のどこかの鷲ノ巣村で撮ったのではないかと思われる。
この写真は、ポジフィルムでの撮影であって、デジカメではない。
だから、帰国後に現像してそれをスキャンしたものなのである。
現在は大変便利だ。デジカメというのは、その場でも確認ができてしまうから、とんでもない失敗写真はそのとき撮り直すことができる。
以前はそうは行かない。撮れていたはずであっても、帰国してみてみたら・・・・・、ということはあるのだ。
それだけでもデジカメの威力は計り知れない。
せっかくデジタルカメラを買ったのだから、確実に写真を撮りたいし、確実に保管をしたい。
最も効率的なのは、パソコンを現地へ持っていってしまうことだ。
そこでカメラのデータをパソコンに入れることであるが、デジカメ背後の小さな画面では、なかなか見えないブレなんかもパソコンだとわかったりする。
もうひとつは、ファイル名やフォルダ名をその場でつけて、きちっと管理することが可能な点だ。
”帰国後でも順番にやればわかるよ!”という人もいる。
が、ものぐさなわしは、後で、膨大な写真を整理する気力など沸かぬのだ。
できるだけ撮影した日にある程度整理してしまうようにしている。
今回のような、何だかわからなくなってしまった南仏の写真は膨大にある。
100カットはコートダジュールだけでありそうだ。
薄れ行く記憶の中で、この写真を撮った記憶だけが残り、場所まで思い出すことは不可能になっている。
どこだという意味もあまりない写真ではあるが、早めに処理しておけば、この写真は、トゥーレットのものだよとか、ヴァンスのだよなどと整理することができたに違いない。
2008.10.23
ぶらり名古屋009

主税町をぶらり。
古い町並みは空が高いことが多い。高層建築ばかりのコンクリートジャングルであれば、空は低く、しかも狭い。古かろうが、新しかろうが、緑というものは、常に人を癒してくれる。
ここまで名古屋駅から歩くこと1時間弱ほどだ。
写真などを撮りつつであるから、スタスタなら45分で到達するかもしれない。
街は歩くと覚えるのだが、常に地図とセットで覚えた方が理解が早い。
パリでも街でもらった地図に赤ペンで歩いた部分の通りだけ塗りつぶすのである。
名古屋も、中心部分に1時間ほどの徒歩でほぼまっすぐの一本の赤線ができる。
街を知るためにはよほど歩かねば理解できないが、いくつ物歩いた道が交差して街の理解度が深まると共に、自分の行動範囲というものも見えてくる。
パリでも名古屋でも何区は歩いても、何区は歩いていないなどがあったりするものだ。
宿~駅~目的地という移動だけでは、本当に断片しか見えてこないのである。
2008.10.22
ロックブリュヌの風景04
2008.10.21
ぶらり名古屋008

テレビ塔をこえて、さらにまっすぐ進む。名古屋駅からズンズンと東へむかう。
駅でもらった地図を見れば、白壁・主税の街並みと書かれているので、そのあたりへ向かってみる。
古い家並みが延々と続くといった感じではなかったが、雰囲気のいい空間はまだたくさん残されているようだ。
町の脇を高速が通っているから、そちら側を向くと、街並みに不釣合いなほど高架の高速が通っている。良い街並みでも、こんなところから、空気が悪くなったりもシテイルのだろうなと思うと、チト残念である。
排気ガスというのは、意外と部屋の中まで降ってくるものだ。静電気を発するブラウン管など、それらを吸い寄せて真っ黒になる。
それでも、写真のように、雰囲気の良い場所がばらばらと残っているから、それはそれで、残っていって欲しいものである。
2008.10.20
ロックブリュヌの風景03
2008.10.17
ぶらり名古屋007
2008.10.16
ロックブリュヌの風景02
2008.10.15
ぶらり名古屋006
2008.10.14
ロックブリュヌを登る
2008.10.10
ぶらり名古屋005
2008.10.09
ロックブリュヌの風景01
2008.10.08
ぶらり名古屋004
2008.10.07
ロックブリュヌの岩の隙間から
2008.10.06
ぶらり名古屋003
2008.10.03
つわものどもが夢の跡

競馬の話も、これでしばらくお別れである。
凱旋門賞が終わると、表彰式が待っている。
この馬車によって、優勝騎手らがコースに現れる。
戴冠できるのは、毎年一頭のみのサラブレット。
もともと、この凱旋門賞などよりも、パリ大賞というレースの方が大きなレースであった。
パリ大賞=グランプリ・ドゥ・パリ
ナポレオン3世が創設し、英国の馬に上位独占されたレースである。
しかし、パリ大賞創設から150年の時が流れ、途中、新たに出来た秋のグランプリレースである凱旋門賞も90年の時を重ねて、世界に冠たるレースとなった。
今年、何頭目かの日本の馬が、このビッグレースに参戦する。
フランスでも、週末は、英語のウィークエンドと言う。
凱旋門賞ウィークエンドが明日から2日間、これでもかというほどの名馬が集まって祭典が始まる。
2008.10.02
凱旋門賞が近づく3

せっかく、競馬場へ行ったのなら、馬券をちょっと買って見ることをお勧めする。
なぜなら、買うと買わぬでは、レースの楽しみが3000倍違うからだ。
出来れば、ちょっと詳しい人と一緒に出かけられればいい。
入口でもらえる、無料プログラムの見方を教えてもらい、できれば、自分自身で選ぶことだ。
詳しくわからないのなら、3着までに来たらあたりの馬券を買うことだ。
投資金額は2ユーロだけ。
窓口へ行って、数字+プラッセ、、スィル・ヴ・プレ!でok。
気に入った名前の馬でもいいし、好きな番号でもいい。
1着の馬を当てるのでもいい。
もちろん、これも2ユーロから買える。
数字+ガニョン、スィル・ヴ・プレ!でok。
要するに3番の馬を買うなら、
3着までに来たら的中の馬券なら
3プラッセ、、スィル・ヴ・プレ!
3番の馬が1着になったら的中の馬券なら
3ガニョン、、スィル・ヴ・プレ!
と窓口で言うだけだ。
もちろん、1着でないと的中しない馬券のほうが、当たったときの配当は大きい。
2ユーロで、レースを見る目つきが変わる。
だから、おもしろいのだ。
ギャンブルは・・・といっている人は、ラテンの国フランスには似合わない。
この国は楽しむことに長けた国なのだ。
リトルロマンスという映画の話ではないが、イタリアまで行く交通費分ほど的中するかもよ!
2008.10.01
凱旋門賞が近づく2

写真はパリ市内に最も近い競馬場、オートゥイユ競馬場のものだ。
今年もいよいよ、凱旋門賞が近づいてきた。
日本と違って、このレースが大きな文化イベントの一つであることの所以に、広告がある。
街中に広告が現れる。
最近は、メトロの1号線が自動ドアの列車にすべてなってしまったため、なくなってしまったが、20世紀には凱旋門賞ウィークには凱旋門賞を盛り上げるためのペイント列車が走ったものだ。
フランスワールドカップの時も、当然、このペイントの列車がメトロ1号線を走っていたのだ。
今年から、スポンサーがカタールになった。
オイルマネーの影響もあってか、普段より早めに凱旋門賞の広告が街中にあわられたようである。
普段に増して豪華な雰囲気である。
競馬そのものに興味がなくとも、凱旋門賞を楽しむことは出来る。
ただ、興味がなければ、凱旋門賞が行われる夕方まで、レースを待っているのも大変だろう。
雰囲気を味わうために、早めの時間に行って、レースを見たり、また、凱旋門賞の時間に競馬場へ行ってみる手もある。(この時間だと、レースを間近でみるのは大変だろうが)
入場料8ユーロさえ払えば、中へ入ることは出来る。
単なる競馬のレースではない。もう、文化イベントの一部なのである。
そういったお祭りレースは、馬文化のフランスといえども、年に3度ほどだ。
1月末アメリカ賞、6月第二日曜エルメス賞、そしてこの10月第一日曜の凱旋門賞。
馬とおフランスの関係は話してきたが、ちょっとこの華やかなイベントを覗いてみることをお勧めする。
日本ではけして体験できない雰囲気だろう。
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