2008.05.09

samurai 侍 samourai

エルメス賞


さて、今日はフランス語バージョン、番外編である。

侍は日本語である。武士、サムライである。

これをローマ字で書くと、”samurai”となる。


samurai = サミュレ

フランス語ではこのような発音になってしまうだろう。




時はさかのぼり、1915年に生まれた馬がいる。

1919年に、そこそこ大きなレースを勝つ馬なのだ。

そのレースの名前が、この馬のおじいさんの名前であるから、この馬自体、そこそこ期待されていた馬だろう。

この馬の名前は、”SAMOURAI”である。
最後の”I”は””と発音させるため、ドイツ語で言うウムラウトがアクサン記号としてつく。

いかに、フランス人が発音に忠実に母国語のつづりを当てているかわかろうというものである。

SA MOU RA I と当てている。”ム”の音の部分が特徴的だろう。

この話、戦後どころの話しではない。1915年生まれの馬の話なのだ。もう、100年になろうかという昔の話なのである。




当時、エッフェル塔もでき、パリ万博が成功し、日本の文化が紹介されて、一種の日本ブームが起きていたときである。
モネにしろ、ゴーギャンにしろ、浮世絵に影響されていた時代だ。

ジヴェルニーにあるモネの睡蓮の池がある家に行けば、一目瞭然。まるで浮世絵博物館である。


競馬は時代を、世相を反映するというが、まさに・・・である。


欧州の競馬は、今でもそうだが、貴族のものである。
名前を決める人は、当然それなりの権威のある人であったろう。
それも、SAMOURAI という馬のおじいさんは、レース名に名を残すほどの名馬である。

覚えねばならないという発音規則の一つが、こういう、とんでもない昔の日本とフランスのつながりのかぼそい一端に見られるのだ。心してかかろう!という余談。

さて、日本の名前がつくそこそこ活躍した馬は実はフランスに結構いる。
熊本、北海道、横浜・・・。

そういえば、日本にも、バスティーユ、マルセイユ・・・いますなぁ。



写真は、昨年のエルメス賞。紳士淑女が集まる一大イベントのレースである。



何でもいいが、ちょっとした、文化的なことを、時々フランス語のある意味つまらないお勉強時に入れて考えていくと、結構、フランス語の勉強自体に役に立つことが多いのである。
後になればなるほど、関連づいてくるのだ。

ことしも、多くの競馬ファンではない、エルメス賞ファンが楽しみにしているレースが後一ヶ月ほどでやってくる。
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