
毎年行われる蚤の市のひとつである。
そもそも、パリ市内のあちこちでやっている。
業者のみ店を出すものもあれば、いわゆるフリマもある。
非定期ヴァンヴの蚤の市もあったりするが、これは、通常の土日の顔ぶれを少々減らした感じだ。
ただ、出している商品がちょっと違う感じがする。
この6月という時期は、ヴァカンス前だからか、結構蚤の市が多い。
場所柄、これは!という掘り出し物に出会う確率は低いが、チェックはする。
毎年、顔ぶれは大体同じで、だから、出ているものもまあ、同じだ。
このあたり、あのあたり、とチェックする店舗も限られてきたりする。
祭りと一緒で、いつもこれがあるということが季節を感じさせてくれる。
ここ、パルク・デ・プランス、マドレーヌ裏などは、毎年顔を出す蚤の市である。

ポルト・ドゥ・モントルイユの駅を出ると、大きな円形の広場が広がっている。
ポルト・ドゥ・モントルイユ広場である。
この広場の方へ向かって左奥に蚤の市が開催されている。
ここは、いわゆる、蚤の市というより、生活必需品売り場といった方が良い。
もちろん、PUCEであるから、蚤の市ではあるのだけれど、雰囲気は、大きなマルシェといった感じだ。
アリーグルの市場とはまた違った意味で生活のにおいを感じられる。
そして、ここは、ヴァンヴやクリニャンクールのように、いわゆる観光客目当ての蚤の市ではないから、安い、そして、一般的に、お土産になりそうなものはなかなかない。
生活する人たちのための蚤の市なのである。

現在、サンタントワーヌ病院が12区にあるのだが、そこは、もともと修道院であった。
この修道院のやっているバザーのようなものが、このアリーグルの市に移ってきたのが、この市場の始まりである。
よって、蚤の市よりも、ここは食品の通常のマルシェとおなじである。
が、この広場では、毎日、このマルシェと同じく、蚤の市も開催されている。もちろん午前中のみだ。
ガラクタばかりが並んでいるのだが、そんなガラクタを眺めていても、何となく、一般市民の生活の匂いが伝わってくる。
上野のアメ横から御徒町みたいなもんだろう。
そういう空気感の漂うマルシェである。