サンテスプリ教会

パリの12区にある。
ドメニル駅がある、フェリックス・エブエ広場から、教会の上部を見ることが出来る。
ちなみに、ここの広場の噴水は、レピュブリック広場から移築されたものであるが、その話は別の機会に。
さて、この教会の前まで来ると、ここが大変新しい教会であることが判る。
新しいといったところで20世紀前半に建てられたものであるから、実際パリのほとんどの建物とそう変わらない。もちろん新築アパートというレベルの現代建築というわけではない。
新しいからといって、侮ることなかれ。
ポール・トゥルノンという建築家によって立てられたこの教会へ入っていこうとすると、まるで劇場へ入っていくかのごとくである。
階段を上がり、その中へ入ると、ボリュームのある空間、ドームになかなか圧倒される。
壁面にも絵が描かれており、高さゆえ、圧倒的なボリューム感を持って我々を迎え入れる。
ステンドグラスも、ちょっと変わっていていい。
確かに、入り口で感じた劇場的雰囲気が、この中まで続いている。
宗教的観点からではなく、歴史的建物、建築物としてみても、教会というのは、大変興味深い。
この界隈に訪れたら、ぜひ。
結構、お勧め度の高い教会である。
12区というのは、パリでは最も観光客が少ない部類の場所だ。こういった場所では、観光客に遇う事など、めったに無い。
シャペル・ドゥ・ラ・コンパッション

ポルトマイヨーにある、ホテル・コンコルド・ラファイエットの裏手、高速道路ペリフェリックの脇にあるチャペルである。
17区になるだろう。
ひっそりとしていて、観光客の多いはずのホテルからも、目と鼻の先のここへ訪れる人は少ない。
小さなチャペルで、中はステンドグラスが見られる。
ルイフィリップの息子のフェルディナン・ドルレアンがこの近くで亡くなったことによる建築であるそうだ。
1842年。
中に入ると外の喧騒からはうそのように静かだ。
ステンドグラスを近くに感じられる小さなチャペルだから、近くへきたら、ふらりと入ってみるといい。
サン・ジェルマン・ロクセロワ教会

ルーヴル美術館の東側、1区区役所と並ぶように建っている。
ルーヴル美術館の人の流れは、圧倒的にガラスのピラミッド中心で、ルーヴルも東側の中庭あたりに来ると人が減る。この中庭もまんざらではない。
さらに通りを渡り、美術館の東側を見られるゾーンに来ると、人もだいぶ減ってしまう。
そのルーヴルの東側にこの教会がある。
12世紀ごろの建物だから、大変古い。ステンドグラスも古い時代のもので、ルーヴルでなくとも、古い美術品をゆっくりと見ることが出来る場所なのである。大げさな言い方ではあるが。
事実、写真のものだけではなく、ステンドグラスも美しい。
ルーヴル美術館の東側に建って、さらに東を眺めると、1区区役所とこの教会の並んでいる、美しい古い建物の図を目にすることが出来る。
さりげなく存在する、1区のお勧め観光スポットだ。
サンジェルマン・ドゥ・シャロンヌ教会

とんがり屋根の教会。名前もそうだが、サンジェルマン・デ・プレと雰囲気が似ている。
20区というのは、ガンベッタ、ペール・ラシェーズにおいて、南北に分断される。
北は、ベルヴィル村、メニルモンタン村。
南は、シャロンヌ村である。
北のベルヴィル、メニルモンタンよりも、より鄙びた感じを受けるゾーンである。
20区をさらに東西に分ける。20区を縦貫するピレネー通りがあり、これによって、東西に分割される。
これによって、20区は4つに分割されるのである。
この、サンジェルマン・ドゥ・シャロンヌ教会がある場所は、その中で南東に当たる部分になる。
この教会の正面に、サンブレーズ通りが伸びる。ちょっとした商店街の雰囲気を残す、情緒あふれる通りでもある。
きっと、この道が、このシャロンヌの東地区の中心を彩る通りであったろうと想像する。
この通りを、まるで、参道のように、教会が建っている。
パリの中、街の建物に溶け込む教会でなく、街の中に屹立して、そびえている教会でなく、存在感がありながら、ほのぼのとした雰囲気をかもす教会であり、そして、シャロンヌ東地区である。
ノートル・ダム・ドゥ・ラクロワ教会

メニルモンタンの守り神である。
参道部分は、メニルモンタンの駅から、メニルモンタン通りを行かずに、Rue Etienne Doletを入っていく。
遠くに、教会へ上がる広い階段が見えてくる。こういった雰囲気の階段を持つ教会は、パリに他にないのではないだろうか?
メニルモンタン通りからも、ベルヴィル公園からも眺められる19世紀後半の教会である。
天井桟敷の人々で、ほら、あそこの灯がメニルモンタン・・・というシーンがあるが、この教会を見ると、そこがメニルモンタンだと地理感覚を理解できる。
教会内部の天井は、白と黒のコントラストが美しく、展示物なども、入ってすぐの場所に飾られている。
ベルヴィル、メニルモンタン散策に、一服の清涼を与えてくれる、教会とその前の階段である。
サン・ピエール・ドゥ・モンマルトル教会

モンマルトルで一番有名な教会は、サクレクール寺院であろう。
この、サクレクール寺院の中へ入るために階段を昇っていると、左奥にもなにやら教会が見える。サン・ピエール・ドゥ・モンマルトル教会である。
サクレクールからテルトル広場の方へ向かうと、この教会への入り口がある。
テルトル広場側から見ると、まるで、サクレクールの塔が、この教会のものであるかのように、借景として伝と構えている。
教会自体は、正面から見ると、観光客があふれんばかりのこの界隈で、ひっそりとした、静けさを保っている。
中へ入ると、近代絵画であるかのような、ステンドグラスが迎えてくれる。
写真のものも、まるで、大阪万博の太陽の塔?といった雰囲気である。
モンマルトルは、当然、朝早い時間が最も観光客の少ない時間であり、散策にも写真にも良い時間帯である。
人があふれ出してきたとき、ふと、教会内に入って、静寂を味わうのもいいかもしれない。
サン・ジャン・レヴァンジェリスト教会

メトロ12号線のアベッス駅の駅前にある。
赤いレンガ作りの教会は、ユトリロの絵画にもなっている教会である。
入り口部分が開け放たれていることが多く、中に入ると、きれいなステンドグラスが見られる。
アベッスからモンマルトル散策に出かける人も多いだろうから、行きかえりにふらりと入るのがいいだろう。
ステンドグラスは新しい雰囲気である。もっとも、この教会は20世紀に完成している。
骸骨のステンドグラスもなかなか見かけないデザインである。
柱部分も、鉄が使われており、この時代のものであることをうかがわせる。入り口部分のタイル?貼りもかわいらしい。