2010.06.23

フランスの南アフリカ・ワールドカップ終わる

フランスのワールドカップは終わった。

フランス語では、監督はセレクショナー、即ち、選手を選ぶ人なのである。
23人を選び、11人を選び、交代選手を3人まで選ぶ人なのである。
それが最大の仕事であるというのはうなづけるし、その単語どおり、それしかしなかったという感も否めない。

今大会のフランス代表は”11人”でサッカーをやっており、試合の構図は、予選から”11人”vs”1チーム”という状態であった。

エゴイストだらけも問題であるが、フォア・ザ・チームだけでも勝てぬ。
程というものがいる。




中国の孫子の兵法でいうところの、序章にある5つの条件がある。道、天、地、将、法である。
道というのは、選手と指導部が同じベクトルをもって戦っていることであるが、そこが瓦解すれば、英、独、伊、西とも比べて、なんら遜色のない仏代表のこの状況は分かりやすい。
名選手名将にあらずということは、このベクトルの方向を同じに向ける能力と、選手としての身体能力、創造能力、戦術理解能力、状況把握能力とは、おのずから別のところにあると考えねばならぬだろう。

セレクショナーは23人を選んだ。
そこで仕事が終わっているのが、フランスのシャンパンサッカーたる所以ではなかろうか?
もしそうなら、フランス代表には、ジダンのような軸となるべき中盤のカリスマ性を持つ選手が現れぬ限り、1チームになることはない。




今回のフランス代表の失態は、暴言に始まったわけではない。
この元凶の元凶の元凶は、セレクショナーという単語に存在しているような気がしてならぬ。

そうかといって、監督監視するというsueveillanceというスタイルは、フランスには合わぬだろう。
おなじベクトルを共有させられる戦略家(ストラテジスト)が必要なのだ。そのためのセレクショナーでなければならぬ。




さてさて、日本代表も同じような悩みを抱えていた。しかし、今大会では、多くの批判とは裏腹の好結果である。
それが、日本人という個性の理由か?選手のなかのカリスマ性による統一か?それとも名将のなせる業か?

ともかく、ある程度分かりやすいコンセプトで機能しているように見える日本。
大会前から、そんな状態で大丈夫か?といわれた、日仏双代表は、対照的な結果を見せている。
さて、明日どうなるか?むろん、始まれば、欲しいのは結果だけだ。期待して待つとしよう。
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2010.06.10

南アフリカワールドカップ、フランス戦、日本戦

いよいよワールドカップが始まる。フランス戦は明日からだ。
南アフリカは時差フランスとは1時間である。
そういった意味では、試合は観戦しやすい時間帯にある。

せっかくフランスに旅行中の人は、カフェなどをのぞいてみるのも良いだろう。
地方都市であっても、何処かのカフェには必ずテレビが用意され、その前にお酒片手に陣取っているフランス人たちを見ることが出来るだろう。ただ、皆、熱くなるだろうから、その点はご注意を。

フランス時間でのフランス戦と日本戦のスケジュールである。

6/11 20:30  ウルグアイ-フランス
6/17 20:30  フランス-メキシコ
6/22 16:00  フランス-南アフリカ

6/14 16:00  日本-カメルーン
6/19 13:30  オランダ-日本
6/24 20:30  デンマーク-日本

どちらも、グループリーグ突破を期待していよう
2010.05.27

フランスのリーグ戦結果

ワールドカップ前に一応、フランスのリーグ戦をおさらいしておこう。

優勝はマルセイユ、2位リヨン、3位にオーセールが入った。
これらのチームは来年のチャンピオンズリーグへの出場権を得た。

そして、4位リール、5位モンペリエはヨーロッパリーグへの出場権を獲得し、13位に終わったパリ・サンジェルマンもカップ戦優勝のため、このヨーロッパリーグへの出場権を得た。



松井選手が以前いたルマン、今シーズン所属したグルノーブル、そして、北の海岸沿いにあるブローニュは降格が決定。
変わって、リーグ2のカンブレストアルル-アヴィニョンが来年リーグアンへ上がってくる。
カン、ブレストは常連であるが、アルル-アヴィニョンは下部リーグから上がってきていきなり来年はトップリーグへ駆け上がる。



また2部から下部へ降格するのは、ギャンガンストラスブールバスティアの3チーム。
こちらはリーグ1にも数年前にいたチームで、リーグ2の厳しい争いも察せられる。
変わりにあがってくるのが、チャンピオンズリーグを何度も制覇した名門ランス、同じ地方のトロワ、そして、トップ通過してきたのが、日本でお水でおなじみのエヴィアンである。
このチームもアルル・アヴィニョンのように、一気に駆け上がるか?要注目だ。

2010.05.14

南アフリカワールドカップフランス代表候補

ワールドカップへ向けてフランスも代表候補が発表になった。
アーセナルのナスリが落選したのは残念だが、楽しみなメンバーもいる。

マルセイユベンアルファヴァルブエナレンヌブリアン、とムビラリールレミボルドーグルキュフら若手である。


それぞれのポジション、まんべんなく若手が挿入されたのだが、この後のサプライズは起こるのかどうか?今のところ、日本よりはサプライズ感は大きい。
これが、得点不足に悩む監督の気持ちの表れか?それとも、サプライズして見せたのか?


自国から、その他から、評価は低いレ・ブルー。
ジダンのかわりが現れぬ。
予選はセルビアに先を越され、2位で決定戦へまわった。
決定戦はハンドでアイルランドを下した。
格下相手もゴール欠乏症から脱出できぬ。
強い相手には守備が崩壊する。

などなど、多くの批判の的はある。


もっとも、優勝した1998も、全く評価されていなかった。
ある意味、全く無名であったわけではないが、若手であったジダンアンリが完全に一流の仲間入りをはたし、頂点へ立った。


さてさて、今年の若手はどうか?
グルキュフは充分可能性もあろうが、その他は、当落上にいることは間違いない。


今年は、ボルドーリヨンがチャンピオンズリーグで大暴れし、であるにもかかわらず、リーグ戦ではマルセイユが優勝。リールが2位。
フランスのリーグ自体は微妙に底上げされている感じもあるから、リーグアンから活躍する若手が出ることを期待したい。


アンリアネルカリベリーのいるフォワード陣に付け入る隙はなさそうではあるが・・、ジダンのゴールシーンが目立っていたが、ジダンだけが活躍していたわけではなかった、楽しい98のようなシャンパンサッカー見たいものだ。

ジダンだけが目立った前回。今回はジダンのいないフランス。

パパンカントナもいなくなったフランス代表と同じようなことが今回もあるのか?楽しみはもう少し先だ。
2010.03.17

リヨン、ボルドーだけじゃない、佳境が近づくリーグ戦。

リヨンが先日バケモノチームのレアル・マドリッドを下して欧州のベスト8に進出した。
昨年はボルドーにフランスのリーグ戦で敗れたものの、それまでリーグ7連覇していたチームである。
エースだったベンゼマは、そのレアル・マドリッドに移籍した。
しかし、リヨンは、その、超ビッグクラブに勝利して、駒を進めている。

ところがである。
リヨンは国内で圧倒的な強さを誇ってきたにもかかわらず、覇権は怪しくなった。
ボルドーに、あの1998フランスワールドカップ代表DFのブランが監督になって、昨年は優勝をリヨンから奪った。
マルセイユも、同じく当時の代表キャプテン、デシャンを監督に迎え、往時の輝きを取り戻しつつある。

そういった強豪だけではなく、名監督退いたオーセールも今年は好調であるし、リールも、相変わらずリーグ戦ではまずまず戦っている。

面白いのは、以前広山選手も所属した、2部に落ちていた古豪モンペリエが一気に今年台頭した。

現時点で、トップのボルドーから、6位のマルセイユまでなんと勝ち点3の大激戦なのである。
チャンピオンズリーグには3チーム、UEFAカップには1チームしかリーグ戦から出場権を取れない。欧州の頂点を目指すためには、4チーム、いや、3チーム以内に入らねばならぬ。

アフリカの選手や、南米選手が活躍することで、欧州全体のレベルが底上げされているように思われる。
アジアの選手も、だいぶ欧州でプレーするようになっている。
個人プレーのスポーツではないから、野球と同じくエースだけを金で集めても、必ずしも優勝するとは限らない。
実力差が縮まると、歯車次第でどうにもなる。監督の力量が、フロントの力量より大事になる。

孫子の兵法ではないが、現場にいないフロントが、戦術に口を挟むようになると、瓦解するというチームも、この少差のなかでは出てくるのだろう。

フランスリーグはあと2ヶ月少々。目が離せぬ。
そして、ACミラン、レアル・マドリッド、マンチェスターユナイテッド、チェルシー、バルセロナ、インテル、バイエルン・ミュンヘン、アーセナルといった、とんでもないビッグクラブと戦っているリヨンボルドーもどれだけやれるのか?楽しみである。
2009.12.07

神の手で掴んだW杯

神の手が問題であるのは、ハンドが反則だからではない。
反則が、勝利を導いたからだけでもない。
これが、W杯の出場と不出場とを分ける分水嶺となってしまったからだ。

それだけ、ここには多くの期待と金が動く。

もちろん、これだけのビッグイベント出なければ、神の手は動かなかったかも知れる。
たんなる、ゴールキックとなるはずだったろう。



さて、その”勝ち抜いた”フランス

W杯の組み合わせは、またもや神の手が使われたのかと思いたくなるような、ある意味ラッキーな組み合わせとなったように見える。
地元とはいえ、ランキング下位の南アフリカ
南米予選で勝ち抜けず、大陸間プレーオフでようやく出場を掴んだウルグアイ
1勝3敗のスタートで、一時出場絶望視されたメキシコ

しかし、フランスも神の手でようやく掴んだW杯なのである。
とても、チームは優勝できるような体制にない。
予選で去る可能性も現時点では充分高いと言っておくべきだろう。

メンバーはすごい。
メンバーがすごくても、ポルトガルアルゼンチンも見た目のメンバーだけでは勝てぬことを嫌というほど味わった予選であったろう。

フランスもスーパースター集団であるが、中央にボールのおさまるべき、ジダンの代わりとなる選手がいない。
ナスリなのか、グルキュフなのか?
シャンパンサッカーであることの魅力と共に、半分は、おさまる場所もやっぱり欲しいものだ。
もちろん、アンリリベリのスピードも楽しいし、ベンゼマベンアルファナスリのアフリカントライアングルも見てみたい。

それでもやっぱり、シャンパンらしく、時に点も取れる、要軸は必要だろう。
アネルカジニャックリベリアンリ・・・スーパースターを並べただけでは、点が取れないことは、もう、ここ数年何試合も実証済みである。
多彩な神出鬼没のサッカーが見られなければ、スーパー個人技集団として予選で去る可能性は消して低くない。



さて、日本。初戦はフランス語圏のカメルーンである。
なんといっても、エトーソングのスーパースターもいるのだが、フランスリーグでも数多いカメルーン選手が所属している。
しかも、監督は、そのフランスリーグを知り尽くしたルグエンである。

日本は、気をつけぬと、”引き分けになっちゃうかも知れぬ相手”ぐらいにしか見られていないだろう。
是非、一泡吹かせてもらいたいものだ。
他のアジアの国も面白いところに入った。
特に北朝鮮オーストラリアはすごい相手が並ぶ組だ。特に独豪の初戦は見物かも知れぬ。
2009.09.09

本日セルビア-フランス戦

恐れていた通り、フェロー諸島と引き分けたフランスルーマニアを粉砕する力はなかった
本日のセルビアのアウェイ戦は期待できるレベルになかろう。
ルーマニアと引き分け、しかもホームで引き分け、実質2位狙いになったといっていい。
この試合を落とし、オーストリアがモチベーションの上がらぬルーマニアに勝ってしまった場合、その差勝ち点1になる。
最終10/14にはオーストリアと当たるわけだが、そこで落としてしまえば、セ・フィニ!であり、もうお尻に火がついたも同然だ。
もちろん、セルビア戦に勝てば、2位の目は確実に近づくので、ワールドカップを諦めるには早いうえ、まかり間違えば・・・という期待もゼロではない。

とにかく、フランス代表には、カッコはともかく、泥臭いゴールでも厭わぬストライカーが必要だ。
2位でも他の組の2位との戦い勝てば、ワールドカップの道は開ける。
しかし、ロシアスウェーデンチェコクロアチアアイルランドらと当たる可能性も大きいのだ。
いや、まかり間違えば、ポルトガルイタリアドイツなんかと当たりかねない。

前回ドイツワールドカップのベスト4のうち、ポルトガルフランスは喘いでいる。イタリアドイツもお尻に少々火がついている。
しかし、厳しい、こういった国々が出られないかも知れぬWC欧州予選なのだ。