2009.03.27

映画 サンジャックへの道 ・・・世界遺産

ふた月ほど前に見たDVDである。

世界遺産の話である。
キリスト教には聖地と言うものがある。
エルサレムもそうであるが、ローマもそうであり、また、もう一つが、スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラもまたその一つである。

こkへの巡礼路が世界遺産に登録されているのだ。
現時点で、道が登録されているのは、ここと、熊野古道だけのようだ。



この映画では、ル・ピュイからバスクを通って、スペインに入る道が使われている。
これは、一番最初に巡礼路になったルートのようだ。

アルル発、ル・ピュイ発、ヴェズレー発、パリ発。
それぞれ、キリスト経にゆかりの地から4本の道がある。
パリでも、ノートルダム寺院からまっすぐ南下する道の名がこれだ。
そのうちバスクのオスタバで3本が合流。



映画はロード・コメディである。当然のことながら、多くのことが浮き彫りにされているようにも思える。
おそらく、信心、ゴミ、観光、いろんなテーマがこのロードに隠されている。

途中で出てくる僧院は、おそらくモワサックだろう。
バスクに入り、フランスバスクからスペインバスクへとぬける。
そして、ロンスヴォー村へとでる。もっとも美しいピレネー越えである。

ここの村で起きる一幕も、もしかしたら武勲詩ロランの歌を意識しているかもしれない。
団体行動にもフランス人のけれんみのなさが伝わってくるようである。



出てくる俳優、酔っ払いのジャン=ピエール・ダルッサンは、家族の気分という映画で見たことがあるが、こういった役柄にいい味を出す俳優さんだ。
確か、この映画、オ・ペール・トランキーユという、静かなる親父という名のカフェだが、中は騒がしいという、静かなるオヤジギャグ的に始まるコメディであったように記憶している。


この映画をみるきっかけは意外と深い。
そもそも、二度目のバスクの旅へ行く予定で、延々とバスクについて調べていたのである。残念ながらいけなかったが。
当然、物産、街、村、歴史・・・となる。宗教も関係あるし、バスクであるから民族の話にもなる。
ところがである。
全く理解出来ぬのである。
バスクはもちろん、キリスト教のこともフランスの歴史も全く知らぬのだ。1789年の前までは王様がいたくらいなものだ。

何で、こんな教会があるの?
何で、こんな道がここを通っているの?
バスク人ってなに?

バスク、ナヴァル、ナヴァル王、フランス王、フランク王、キリスト教、ゲルマン人、ケルト人、シーザー・・・・・。
遡ってしまわねば、結局、全然わからない。



そもそも、国境というのがない日本。海に囲まれているのだ。
フランスの今の国境がずーっと昔からあって、フランスの歴史!と勉強したらわかる代物でないことは、ああ、日本は海に囲まれた島国だからね!などという平らな感想からはおよそ理解できないほどややこしい。



が、ちょっとずづわかってくると、このサンジャックの道という映画の背景もちらほらわかって、結構楽しくなるのだ。こんなことを調べていたら、この映画の存在に気が付いたから見たのである。
地理と歴史は旅のためにある。観光地というのは、大抵、この二つの情報の上に立脚している。
モワサックロンスヴォーの村の位置もイメージできないし、その土地のこともイメージできない。

この巡礼路って何?ってところから入ると、面白い映画になること請け合いである。
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